最近、小学生のピアノの生徒さん達に共通しているのは、皆、「ありのままで~♪」が大好きなこと。「発表会が11月にあるので、皆で歌おうかと思うんだぁ。」と楽譜を見せると、楽譜も読めないちびっこ達が歌詞もほとんどそらんじていて、気持ち良く歌い始めます。
こちらは、まずは楽譜ありきの先生なもので、楽譜をにらみつつ、少し複雑なリズムに歌詞を必死に当てはめてヨイコラ歌うのですが、その横で、ちびっこさんたちは実に気持ち良いリズムで時々楽譜にはないコブシなんかも入れてスイスイ歌い進んでいきます。
「えー、すごいね。なんでそんなに上手に歌えるの?」と聞くと、「映画も見たけど、テレビでも歌ってたから覚えちゃった。」とか、「ユーチューブで何べんも聞いてるの。英語でも歌えるよ。」とか、「なんかみんな歌ってるから覚えちゃった。」とかの答えが返ってきます。
そうか、好きなことやおもしろいことって、聴いたらすぐに覚えてしまう年齢なのですよね。
それにひきかえ普段のピアノのレッスンでは、私が生徒さんの練習している曲を何回か弾いても覚えてくれないけどねっ。
歌う気持ち良さ、音楽が楽しいと感じる気持ち、すぐに覚えてしまう感覚、そんな小学生の素質をもっと生かさなくてはいけないのかなと、「ありのままで~」のおかげで反省させられるこの頃です。
同時に、この曲の魔力も感じます。どの子も好きなのです。レッスンがあまり好きでない子も、練習をしてくれないとお母様が悩まれている子も、ご家庭がいろいろある中頑張って来てくれる子も、皆、この曲に力をもらえている様子が感じられます。「ありのままで生きていくのよ」というメッセージに癒されるものがあるのでしょう。
さあ、ちびっこ生徒さんについていくため、コブシをつけて気持ち良く歌えるように、私も耳から聞いて覚えてみようっと!
「スコーシモコワク(サムク)ナイワッ♪」