この夏はうんざりする酷暑が続いています。外気温が30度くらいですとホッとするのですから、時代が変わったというのか…。我が家は日中過ごす1階は、クーラーで26度くらいを保持しまあまあ快適ですが、忘れ物を取りに2階へ上がった時、そしてそれがなかなか見つからない時は地獄です。2階の温度計を見ると35~37度。この温度差を体感して1階に戻っただけでなんとも疲れます。
とは言えクーラーを浴びながらオリンピックを楽しめたのはこの夏の貴重な思い出です。私は開会式でのセリーヌ・ディオンさんの「愛の讃歌」復活の歌声にまず大感動しました。感動のあまり、アマゾンプライムで彼女のドキュメントビデオも早速見ました。神は神がかり的な才能と同時にそれに見合う苦しい試練も与えるものだとあらためて思いました。それが人生の鉄則のようにも思えます。開会式の後も日本人がメダルを取れた競技はハイライトを含めほとんど観戦しましたが、メダリストもこの鉄則はきっと同じことでしょう、苦しい試練を乗り越えての渾身のパフォーマンスは本当に素晴らしいですし力をいただけました。
オリンピックを観戦し、ふと気付いたのですが、1秒は長いのだということ。瞬きする瞬間の長さはアスリートにとっては命がけで神経を集中させる長さなのですね。陸上100メートル走では1位と2位の差がなんと1000分の5秒差だったとのこと。
さて、音楽をしていると「微妙に」という表現をよく使います。「微妙に優しく」とか「微妙にはっきり」とか「微妙に速く」「微妙に遅らせて」などなど、この「微妙」を感じ取り表現できるのが上達するキーポイントと思うのですが、きっとアスリートの方たちが1秒に神経を使うような集中力を音楽するうえでは音と身体と心へ集中させることが大切なのですね。あっと言う間に1、2分過ぎてた、ではいけないのだ。気をつけようっと。