お楽しみ会

昨日は子供の生徒さんのお楽しみ会でした。クリスマスが近いので、クリスマスの歌を皆で準備していたこともあり、可愛いサンタさんのコスチュームで来て下さった生徒さんもいました。

歌を歌ったり、ピアノを弾いてもらったりしたあと、「くるみ割り人形」のお話を絵本を見てもらいながら話し、CDをお話に合わせて流しました。

絵本は講談社の堀川理万子さんの絵によるもので、全てのページがバレーを描いた素敵な絵なので音楽にぴったり合いました。

皆、目を輝かせて真剣に聴いてくれて、私も幸せな楽しいひと時でした。

歌も難しい

「レッツ・スィング」が15周年と忘年会を兼ね、24日にパーティーを開催します。その企画段階のとき、「私、歌おうかしら」などと場を盛り上げるつもりで宣言してしまったは良いものの、当日が近付くにつれ、次第にプレッシャー到来です。曲を決めて、歌詞を覚えつつ乗って歌っていた頃が花でした。今では不安のほうが増大してきています。

私は歌は好きですが、人前で、しかも一人で歌を披露するのは生まれてこのかた1度も無いのですね。

そしてなんせ、か細い声帯なもので、ピアノのように、繰り返しを徹底するような練習は出来ないのですね。

大丈夫?ピーンチ!

えーい、こうなったら、あとは運と歌の神様に任せ、当日はドレスだけでも楽しんでいただこ。

チラシは団長さんが作成してくれました。笑ってしまうような楽しいチラシです。

モネ展

マルモッタン・モネ美術館所蔵のモネ展(東京都美術館)へ先週金曜日に行ってきましたので書いておこうと思います。

9時30分開室ですので、それに合わせて出かけました。平日だったこともあり並ぶことなくすんなり入室でき、じっくり絵と対峙できました。(見終えて出るときは、これから入室する人がずらーっと入り口から並んで大変混雑していましたが。)

以前からモネの絵は好きですが、昨年山形へ旅行した際、山形美術館でモネの「睡蓮」を見た時に、その素晴らしさを心から実感できました。というのも、クールベ、マネ、ピサロ、シスレー、セザンヌ、ルノアール、ゴッホ、ユトリロ、シャガール等の名作がたくさん展示されている中、どれも素晴らしかったのですが、やはり「睡蓮」の光と色彩と存在感は特別に思えました。(この時はほとんど観客一人でしたから、贅沢にじっくり見比べつつ味わえたのです。)

今回のマルモッタン美術館のモネ展では、モネの生涯を知り、さらに理解が深まったようにも感じています。

その色彩と構図の温かさ、大胆さ、バランスは、やはり家族を愛し、自然を愛し、人生を愛し全うした人であったと思えました。不条理や病んだ感情を表出するタイプの芸術家ではないのです。

晩年の抽象的な作品も初めて見ました。70代、80代では奥さんを亡くし、長男を亡くし、友人を亡くし、自らの目も悪化します。

そんな晩年の抽象的に描かれた絵は、現実の形を超越し、その色彩と魂だけが作品として存在しているかのようでした。遠くから眺めると、ぼんやりと形も浮かび、そしてそれがとても美しいのです。その美しさに癒されました。

モネの死後、ご家族が大切にされてきた絵であることがわかる気がします。

作品の題材の池や花は、モネ自身が創作した自宅の庭だそうですが、一流の芸術家は凝り始めると、庭でさえもこうも凡人と違うものかと、そんなことも感じました。温かな人間味のある偉大な天才だと思います。

ピアノコンサートへ出かける

今月は15日にさいたま芸術劇場でピリス、23日にさいたま市プラザノースホールでアンナ・ヴィニツカヤのコンサートへ出かけました。

ピリスはもう70代になるのですね。若い頃は彼女のモーツァルトや、室内楽の演奏を繰り返し聴いては憧れました。大好きなピアニストの一人です。

今回は20代のピアニスト(グーアン)との共演で、連弾をはさんだコンサートでした。

プログラムと終演後のトークでも強調されたのが、彼女のメッセージです。そのメッセージを私なりに解釈すれば、「あらゆる芸術と同じように、音楽も人間を人間らしく生かせる神の恵みのような奇跡である。人智を超えたこの繊細な神秘の意味や意義が大事であり、そこに真の価値がある。試験やコンクールは芸術の目的や本質ではなくリスクすらある。」です。

彼女は、世代を超えた演奏者との癒合により、それぞれが時空を超えて音楽の奇跡(GRACEと名付けていました)を成就するというプロジェクトを立ち上げたそうで、今回のコンサートもその趣旨に沿ったものでした。

共演した若手のグーアンは、派手さはないけれど躍動感がありながらバランスよくまとまった演奏をするタイプと思います。連弾(シューベルト)はピリスに良い意味で影響されながら、自由に音楽をしている感じもあり、ピリスの趣旨が楽しめました。

私がこの日最も感銘を受けたのは、ピリスの弾いたベートーヴェンソナタ31番でした。心から歌わせるピリス節と響きが染み込んできました。「神の恵み」だったと思います。

アンナ・ヴィニツカヤのほうは、1983年生まれで全くタイプが違うピアニストですが、こちらも素晴らしかったです。

何と言っても初っ端のバッハのシャコンヌをブラームスが左手の為のピアノ曲として忠実に編曲したもの、これが圧巻で、度肝を抜かされました。

最後に弾いたプロコフィエフが得意そうなスケールの大きなピアニストです。

こちらのコンサートの場合、残念だったのは、あーあっ、夫がまだ入院中のせいか、日頃時間に追われているせいか、座ると睡魔に襲われてしまったこと。格闘せずに聴きたかった。のでした。トホホ。

さて、何歌おう

先月24日、ショパンの「幻想ポロネーズ」を弾いた本番の日は、お蔭様で無事に終わりました。聴いてくださいました方々有難うございました。自分としては、まあいろいろありますが、皆様に褒めていただき、一山登り終えたようなホッとした感じでおります。

さて、その24日以来2週間経つわけですが、この間なんとも船酔いしそうな波乗りの日々と言いますか…。

この歳になると、人生いろいろありますね。(夫の身体の事件だったのですが。)

まあ、それでもなんとかなるように落ち着き、生きていますが、落ち着いてみると、今、私が考えなくてはならない問題が山のようにあることに気が付きました。身辺の雑用から、仕事の準備のこと、人生のことなどなど。

昨晩などは、そうそう、来月コーラス団「レッツ・スィング」の15周年記念パーティがあり、そこでサプライズで私が歌うのだったと、その曲を決めていないことに気が付きました。

以前、子供たちにそんな話をしたときに、クラシックの曲を下手に歌ってもおもしろくないとアドヴァイスされ、候補曲をメモしてくれたことがありました。

引出に保管しておいたそのメモを取り出し、寝ながらスマホで1曲づつ吟味したのですが…。

我が子よ、ちょっと、…ハードル高すぎだよ。

「二億四千万の瞳」(郷ひろみ)

「夜桜お七」(坂本冬美)

「君はバラより美しい」(布施明)

「時の流れに身をまかせ」(テレサ・テン)

「あったかいんだから」(クマムシ)

「赤いスイトピー」(松田聖子)

とは言え、何にしようかなぁ、と考えを巡らせているうちに、いろいろな曲に元気をもらえ、やはり、仕事を大切にしていくことで、私の人生の船酔いが直りそうだなと感謝したり。

幻想ポロネーズ

明後日10月24日(土)に上のチラシのようなコンサートがあり、出演します。

さいたま近隣の音楽講師の方々のコンサートなのですが、私は久しぶりにソロの大曲に挑戦します。ショパンの「幻想ポロネーズ」です。

この曲は、ショパンが、自身の人生における過去現在未来へ向け時空を超えて幻想を繰り広げていくかのような曲です。和声もメロディも複雑に変化するなかで、ポロネーズのリズムが随所に現れ、祖国への想いが幸せな思い出であると同時に悲痛な想いでもあることを窺わせます。

私としては中間部の深い霧が立ち込めたような後の、嬰ト短調で始まるゆったりした美しい憂いを込めたメロディの部分がこの曲のメインと感じています。映像的には、この部分は、ショパンの母が現れたと感じています。(基調が変イ長調で、この部分は異名同音の同主短調なのでとても近い関係であることからも「母」を感じています。)

母は優しく微笑し、すべてを許し、ショパンに力を与えてくれているのです。

その母は両手のトリルで光に包まれ、霧の中へ消えます。そして冒頭でフォルテの短調で始まった序奏がここでは冒頭とは違い希望の光が差すかのように、半音上がり長調を暗示してピアノからフォルテへと再現されます。(*この再現の弱音で始まる和音は調性を決める第3音がぬけているところが意味深。)

が、この後ショパンは終結部へ進まず再び母の幻影を登場させます。お互いが別れを惜しむかのように。(ここは6小節の短い幻影ですが。)

幻影を(サブドミナントの美しい和音で)見届けた後、徐々に力を増してゆき、意を決したように力強く終結部へ入ります。

これはあくまで、私自身の妄想ですが、我ながら気にいっている妄想です。

今回、ソロ曲を久しぶりに真剣に取り組み大変有意義でした。とても勉強になったことを実感しています。

さあて、明後日は頑張ろうっと思っていた矢先、こういう時に限って…ギャー!晩御飯の準備中、左ひとさし指の爪を包丁で削ってしまいました。相変わらずです。でも生肉が透けて見えるものの爪止まりで良かった。弾けます。

怪獣のバラードを歌う

昨日は、レッツ・スィング毎年恒例の「浦和秋の合唱祭」出演日でした。

この合唱祭は、当日のリハーサルがなく、客席待機席からそのまま舞台袖の通路へ、そして舞台袖で1団体待ち舞台上へという流れです。

熱心な団体は、合唱祭の集合時間に間に合うよう必ず当日他の練習場所と練習時間を確保すると聞きます。当日取れない場合は、前日には必ず確保するのだそうです。

我々は団員の意向により、毎回当日ぶっつけ本番です。

従って、舞台袖通路の待機時間が大切なカギとなります。この待機時間は絶対トイレへ行かないようにとお達しを出しておきます。

通路での待機中に、これから歌う曲の流れと歌詞を皆で声を出さずに確認するわけです。

私は、この時、息も出さずにのどを開けて頭の中だけで歌うよう指示します。このほうが横隔膜が使えるからです。

さてしかし、昨日は、「怪獣のバラード」の速いテンポとゴスペル調リズムをどうしても身体に覚えていただきたく、この待機時間は息を出しながらの必死の確認となりました。

迎えた本番。ピアノの前奏が調子よく流れます。続いて「真っ赤な太陽~」よしっいい感じで乗れました。裏拍もいいよ~その調子。そして最後の「ヤー!」で拳を上げて終えると、この1曲目でなんと会場から拍手をいただけました。良かった良かった、シニア世代、かっこよく乗れたね。

2曲目は、本当はこちらが本命でしたが、「ふるさとは今も変わらず」です。これは新沼謙治さんが、震災の復興へ願いを込めて作った、4分くらいの心温まる歌です。

まあまあ普段通り歌えたのですが、案外、あの手この手で準備した「怪獣のバラード」のほうが良かったような。

こちらの曲は次回は暗譜して、しっかり発声をすることが目標ですね。

ともあれ、楽しい本番のひとときでした。

レッツ・スィングの皆様お疲れ様でした。

秋のレッスン室より

秋は学校で合唱コンクール等イヴェントがあります。

音大を卒業して以来、合唱の伴奏に携わり、また今ではアマチュア合唱グループを指導いる私としては、ピアノの生徒さんが合唱曲の伴奏をレッスンに持ってきてくださると、なんとなく安らぐような、楽しいような、さあ音楽を皆で共に親しもう!みたいな感覚が湧きあがります。

今月は、中学生の生徒さん(3人とも)が、校内の合唱コンクールの伴奏に選ばれたと張り切っていました。

今年度は大宮市民会館大ホールでコンクールがあるという中学生もいて、生徒さんも普段以上に気合が入り、私もレッスンでは大いに乗って歌わせてもらいました。

中学生になると、部活動や塾との両立でかなりハードな様子で、そのうえピアノの練習となると、それどころでないといったところですが、合唱の伴奏は別です。クラスを背負っての花形ですから、身を削って練習に励み、頑張っているのがわかります。

先日、「最優秀賞でしたあ!」

とても嬉しそうな声で、こんな報告をしてくれた生徒さんもいました。

伴奏とともに、ソロも頑張ってくれた中学3年生もいて、受験集中体勢期間前の最後の思い出にとショパンのエチュードから「黒鍵」「別れの曲」をピティナステップで見事に弾いてくれました。

それぞれの生徒さんが頑張っている姿を見せていただくと、皆さん本当に素敵だなと思いますし、レッスンでピアノを通してお手伝いできることを心から嬉しく思います。

さあ、私も新たな目標に向かい頑張りましょう、ナンテ、蝶のような可愛らしいコスモスにも癒されながら思ったのでした。

発表会&ブリランテの会無事終了

1昨日、今年の発表会(大人のかたは「ブリランテの会」)が無事に終了しました。9時から仕込みが始まり、午前中にリハーサル、午後1時から学生の部の発表会を開演し、3時からブリランテの会を開演し、5時15分終了。そして5時半にはなんとか舞台を撤収できました。(スタッフの方々のおかげです。急いで片づけまくり、夜間分の舞台備品代が返金されました。ホッ

昨年に続いて、学生と、大人の2部構成での企画ですが、私にとってこの2部構成は、スケジュール等の資料作りや参加者やスタッフの打ち合わせ等、2つ分しなければならず、また自分の演奏も抱えながらですので、準備段階から、そして当日も、かなり身を削る仕事ともいえます。昨年はホトホト疲れたものでした。しかし、今回は、終了後も幾分体力と気力に余裕のある感じです。何でも慣れですね。

参加された皆様、本当にお疲れ様でした。

皆様年々、上達されているようですよ~。毎年手伝ってくださっているスタッフの仲間が、そう仰っていました。嬉しいですね。

もちろん、私も感じています。

素敵な音楽を有難う!と出演された皆様にお伝えしたいです。

さて、これからの今年の後半戦ですが、あらためて新鮮な気持ちで音楽と向き合いたいですね。

芸術の秋ですし、昨日以来私もモアモアっと、「落ち着いて勉強したくなってきたぞー」ナンテ感じているところです。

発表会

今年のピアノ教室発表会は9月13日(日)です。

昨年同様、学生の部と大人の部に分かれます。大人の部は「ブリランテの会」と言い、ラジアーレ音楽企画(私が主宰)の主催です。「ブリランテの会」はピアノに限らず、クラシック音楽愛好家のためのジャンルを問わない発表会で、今回は、ピアノ、声楽、弦楽合奏、コーラス、トーンチャイムの演奏者が集ってくださいました。

13時から学生の部、15時から大人の部、さいたま芸術劇場小ホールです

数日前にやっと、両方のプログラムが出来上がりました。

プログラムはいつもフリーのイラストをネットで選びながらの手作りプログラムです。

プログラムを手にすると、本番の現実感に気持ちが引き締まります。

さあ、あとは出演者や関係者に郵送して、お土産を用意して、スタッフのスケジュール表を作成し、打ち合わせをし、そうそう肝心の自分の演奏を練習して、生徒さんの演奏もばっちり指導して、…ギャッ着るものどうしよう、ナンテ考えて、といったところかな。

出演者の皆様、近づいてきました。頑張りましょうね。

今年も楽しい会になりますように!