ベートーヴェンの遺書

次女由里と友人のピアニスト美奈さんのコンサートが1昨日無事に終了しました。幸いにも美奈さんは娘の隣町に住んでいて、そんなご縁で3年ほど前から二人で活動を始めたそうです。今回は、Duo Binaryと名をつけベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタのコンサート全曲に挑戦することにしたわけで、その1回目でした。(1番、5番、7番)

実は二人ともドイツから日本に着いての1週間、時差と日本の猛烈な暑さとの闘いで、傍で見ていてとても大変そうに見えたこともあり、今回のプログラム製作は老婆心ながら私がお手伝いしました。

というわけで二人から受け取ったプログラム原稿をチェックする関係で、ベートーヴェンの「ハイリゲンシュタットの遺書」をあらためて読み直してみました。

このお手伝いのおかげで、私はベートーヴェンと再び接近できました。

遺書と言っても、死への決意ではなく、生きることへの決意書です。難聴を患い、やがては聴覚を失った音楽家が、自らの芸術をやり遂げるのだと決意し、運命を超えて生きることを決意しています。死への誘いから芸術のみによって自分は救われたと自白している点も感動的ですが、もうひとつ、ベートーヴェンらしいと再認識させられた点が、弟たちへ、「徳」を勧めている点です。「お金」では無い、自分のこれまでの経験から、大事なのは「徳」であるのだよ、と断言しています。

怒りと悲しみと孤独の中の人間愛、調和への完璧さを目指す鋼鉄のような意志力、小学生のころから好きな作曲家です。

1昨日の2人の演奏も、見事に表現してくれていました。

それから何よりも、暑い中聴きにいらして下さった方々に心から感謝しています!

さきたま史跡博物館へ

行田市の「埼玉県立さきたま史跡の博物館」へ行ってきました。さきたま古墳群がある場所です。只今、「地中からのメッセージ」という県内最新出土品展が開催されています。ただし私が出かけたのは、実はこれが目的ではなく、ここで息子が遺跡発掘調査の報告をするというので、出かけたのです。

とは言え、息子の報告を聞いたついでに館内の様々な展示品を見て回りましたが、なるほど古代からのメッセージというか、人間の連綿とした営みが感じられる興味深いものでした。出土品は、生きること、死ぬこと、食べること、それらにまつわる工夫であり、楽しみであり、闘いであり、記録であるわけで、それらにかかわった人々と現代の人間、私との時間的距離が眺めているうちに次第に縮まり、恐れ多くも握手するかのようにつながれる、そんな面白さを感じました。

今日は圧倒的な猛暑のおかげで、古墳群の見学はパスしました。

涼しくなったら、再び訪れて、古墳群や忍城などゆっくり見学したいと思います。

稲荷山古墳からの国宝「金錯銘鉄剣」

古墳群からの埴輪

近くの高澤記念館で食べたランチ「古墳カレー」

ホームページをリニューアル

ホームページをなんとか新しく作成し、公開してみました。できたてホヤホヤです。まだ改善点がいろいろありそうですし、載せたい画像もいろいろあるのですが、ここで一休憩。

http://music-piano-chorus-fish.com/index.html

やはり、予想通り悪戦苦闘しました。

これまで使用していた古いホームページビルダーとは違う新しいやり方に慣れず、どうして?なぜ?どういうこと?どうしてだめなの?の連続でした。

表の入れ方、画像の入れ方等、これまで自由に挿入出来ていたのが、新しいバージョンではページのテンプレートや部品のパーツというひな形がしっかり出来ているため、これまでの自由な発想を受け付けてもらえないのです。

やっと、その新しいやり方を理解し、少しマスターできたところです。

慣れてみると、なるほど便利な点もたくさんあり、これから長く活用できそうです。

しかしまだまだ、どうして?なにこれ?どうやるの?がたくさんありますから、また少しづつ手の内に入れようと思います。

ホームページ作成は自分の時間が持てる方の楽しい挑戦として、年齢にかかわらず是非おススメですよ~。

続デュオ バイナリー

只今私のホームページが新たなファイルの転送ができなくなり、新しくホームページを作成中です。そのため、以下コンサートの案内をこのブログでさせていただきます。

コンサートのご案内

「長雨が続いておりますが、皆様におかれましてはお元気にお過ごしのことと存じます。

このたび、魚水由里、永田美奈はDuo Binary(デュオ バイナリー)として、ベートーヴェンの 『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ』 全曲演奏会を開催することに致しました。

今回はその第一回として、第一番、第五番『春』、そして第七番の三曲を皆様にお届けいたします。

ドイツで勉強した私たちにとって、ベートーヴェンには格別な思いがあり、その作品は特別な存在です。気心の知れたパートナーと共に、このような大曲に挑戦する機会に恵まれましたことは、本当に幸せに思います。

Duo Binaryの活動はまだ始まったばかりです。皆様に叱咤激励を頂戴しながら、これからも精進していこうと考えておりますので、どうぞ生で演奏を聴いていただき、ありのままのご感想を頂きたく存じます。

8月の蒸し暑い中となりますが、皆様お誘い合わせの上、ぜひお越しいただけたら嬉しいです。どうぞ宜しくお願いいたします。  魚水由里 」

ベートーヴェン: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全曲演奏会 第一回

~ドイツ発の新進気鋭のデュオ「Duo Binary」が挑むベートーヴェン~

曲目; ベートーヴェン ピアノとヴァイオリンのためのソナタ

第一番、第五番『春』、第七番

日時; 8月2日(日)

開場14:30、開演15:00

場所; 汐留「ベヒシュタインサロン」

チケット; 3000円 全席自由

お問い合わせ;048-684-9602(魚水)

music-aiko*jcom.home.ne.jp (*を@へ変更してください。)

デュオ バイナリー

 よろしかったら是非お出かけください。

連絡先:048-684-9602 魚水

music-aiko*jcom.home.ne.jp

(*を@に変えてください。)

「七つの子」アップロード

混声合唱団「レッツ・スィング」による「七つの子」をyou tubeにアップロードしてみました。「少年時代」に続く第2弾です。

「七つの子」はアカペラ混声4部で、準備期間中は結構苦心しましたが、迎えた本番では、ぶっつけ本番の割にはなんとか崩れずに演奏できたように思います。

機会があれば、さらに表現を深めてもう一度歌いたいと思える、とても良い編曲です。(篠原 眞編曲)

you tube画像の選択に迷いましたが、曲のイメージとして、カラスそのものよりも素朴な慈愛を表現していると思われるので、道祖神やお地蔵様でまとめてみました。

↓クリックしてください。

you tube「七つの子」

幸せな仕事

 毎年この時期、玄関先に植えてある「ノウゼンカズラ」が我が家の入り口を飾るかのように咲いてくれます。

この花は夫の母が植えてくれたもので、もう20年ほどになるでしょうか。だんだんに大きくなり、今では花火のように咲いてくれます。

ただし、この花は花が咲き始めると、つぼみから花から道にぼろぼろとたくさん落ちます。その上、蟻も蜂も喜んでやってきます。おかげで毎朝、毎夕の掃除が欠かせませんし、成長旺盛なので、通り道の邪魔にならないよう、剪定もひと夏で数回必要です。

今朝は、いつもの掃除をしていたところ、ちょうど通りかかった散歩の方が声をかけてくれました。

「きれいですね。みごとですね。」と。

私は「有難うございます。でも、花が良く落ちるので毎朝掃除なんですよ。」と答えました。

すると、そのご婦人は「幸せなお仕事ですよ。」とにっこりされました。

「幸せなお仕事」…なるほど…そう言われて、そんなことに気づかずにいた自分に、ハッとさせられました。忙しいときなど、植えてくれた義母を恨みたくもなることもありましたから、その方のにっこりされたお顔を見た時、そんな自分の狭い心が溶けたようにも感じました。

夫などはこの時期の我が家のシンボルのようなこの花が大好きで、眺めるにつけ笑顔がこぼれますし、考えてみればこれまでも多くの方から、褒めていただいているのです。

そうでした。世の中、自分で気づかずにいる「幸せな仕事」があるものでした。

「少年時代」you tubeへ 投稿

ゴールド混声合唱団「レッツ・スィング」が歌った「少年時代」の録音をmp3ファイルで受け取っていたので、なんとか you tubeに載せてみようと、トライしてみました。

フリーの写真素材を数点ダウンロードし、windowsビデオプレーヤーで録音と画像を編集してみました。音楽の転換と画像の転換のタイミングをぴったり合わせたつもりでしたが、最後に始まりのタイトルを入れたら、そのおかげでタイミングがずれてしまい、修正を四苦八苦するもののうまくいかないまま、妥協しました。

初めての編集体験でドキドキでしたが、アップ出来た時は嬉しくて、出来栄えはさておき、結構満足です。

レッツ・スィングさん、この日はぶっつけ本番でしたが、結構温かみがあり良い感じです。

↓クリックしてください。

you tube 「少年時代」

メヌエットのテンポ

ピアノの幼い学習者が必ず通過するバッハのト調のメヌエット(レーソラシドレ・ソ・ソ)が、今年の小学1、2年生部門のピティナのコンクールの課題曲の一つになっていて、只今挑戦している生徒さんがいます。

ピティナのコンクールには参考CDというのがあり、購入できます。それぞれの課題曲を2人の奏者が微妙に違う演奏をしています。

あくまでも参考ですので、真似をすることが大事なわけではないのですが、そうは言っても、テンポに関してはこれがピティナのコンクール的常識の線なのかと迷うところです。

この曲に関して、参考CDは2人とも流れが良く近代的といったスタイルです。ところが私の持っているエッシェンバッハの弾くCDでは、もっとずっとゆっくりです。落ち着いた美しさがあり、私には馴染みのバロックのニュアンスで好きな演奏です。

良い演奏とはテンポが速ければ良いわけではなく、こだわるべきは美しい演奏なのはわかってはいても、以前、参考CDより遅く弾いては不利ですナンテ話も耳にしていると、テンポはどうしようかなと思ってしまうのですね。

んーでも、これを書きながら思いつきました。速い遅いのテンポではなく、生徒さんの感性の中に音楽そのものを任せてみようかな。バロック的なテンポ、コンクール的なテンポなどと指導すること自体、ピュアな小学生にとっては余計な配慮かもしれないですね。

録音

ゴールド混声合唱団「レッツ・スィング」の本番での録音が届きました。

初アップです。