弾くべきか止めておくべきか

7月27日に「歌声よ届け~魚水愛子とヤングハートな仲間たち」というタイトルでコーラスの演奏会を開催します。私が指導しているコーラス5団体とゲスト2人(娘のヴァイオリニストゆりと知人のテノール歌手川上洋司氏)、そして賛助出演してくださる男声合唱団コールグランツさんの皆さん合わせて総勢100名近い出演となります。

会場は市民会館おおみや大ホール。開演14:00 入場無料。

(次回のブログにチラシを載せ、宣伝させていただきま~す。)

この1か月、このコンサートの準備で原稿を書いたり、考えたりしているため、とてもピアノを練習する時間がありません。

もう人前で弾くことは無いでしょうし、年齢的にもピアノを弾く緊張から逃れて指導のみに専念したほうが良いとも感じていたのです。

ところが、昨日、所属している与野音楽連盟の仲間から、予定している演奏会にピアノで出るよう誘われました。

もちろんコンサート経営サイドからのお誘いなのは承知の上なのですが、誘われてみると、むずむずと心が騒ぎ始めるのですよ。

「私は人前ではもう弾かないつもりだったのよ。」

「何言っているの。もったいない。まだまだ弾きなさい。」

ナンテ言ってくれると、嬉しいですしね。

そのコンサートは9月21日。産業文化センターホール。有料。

コーラスのコンサートを終えて2か月で用意できるのか、おいっ。8月も忙しいのだぞ、こらっ。

息子に相談すると、これまた責任無いせいか、「一生勉強だよ」などと背中を押してくれるでは。

ああ、私は本来がお調子者の気があるため(いえいえ、勉強のためでもあります)、いくら忙しくても、体力が怪しくともやはり弾いてしまいそう…。

明後日あたりお返事をすることになっています。

那須へ

ドイツで仕事をしている次女が今月はじめに帰国し、来週にはまたドイツへ戻ります。彼女のドイツで所属するオーケストラが今月一杯ほぼ休みなのだそうです。今回3週間の滞在です。日本のオーケストラ正団員ではそのような働き方はおそらく出来ないのではないかと思いますが、そんなゆとりのある働き方は他業種でも言えるらしく、どうやら働くことに対する考え方が日本とは違うようですね。

そうそう、彼女は日曜祝日にも華やかな街中で買い物が出来る日本を満喫しています。(ドイツでは日曜祝日のマーケットはほとんどが休みだそうですから。)

その次女と夫とで先日那須へ行ってきました。那須には別荘をそのまま定年後の住居にしていらっしゃる友人夫妻がいらして、久しぶりに遊びがてらお会いしようと出かけることにしたのです。

初夏の気持ちの良い天気に恵まれ、那須の新緑を楽しめました。友人宅は日当たりの良い広い土地に建ち、家の周りはイギリス庭園のようにたくさんの花々で囲まれ気持ち良く手入れされてあります。手作りガーデンを眺めながらアフタヌーンティをいただき楽しく会話がはずみ、その間、可愛いブルドッグのワンちゃんも愛嬌良く歓迎してくれます。音楽室ではご主人のビオラ演奏を聞かせていただき、娘からのアドヴァイスが始まりさらに話が盛り上がります。本当に絵に書いたような素敵な生活をしていらっしゃり、そんなゆとりある生活の一端をゆったりと味あわせていただきました。

友人ご夫妻はお仲間で合奏も楽しんでいらっしゃり、その演奏場所でもある「弦楽亭」(げんらくてい)というホールへも案内してくださいました。ブナの森に囲まれた素敵な合掌造りのホールです。100名ほどの広さで響きもとても良く、スタインウエイのピアノがあります。カフェコーナーもあり、友人の紹介でオーナーさんとお話しも出来ました。定期的に様々な演奏会を企画しているそうで、時にはトップアーティストをお呼びすることもあり、そんな時は那須ICから車で10分という場所でも結構遠方からの客で埋まるそうです。

たまたまオーナーの奥様のヴァイオリンが置いてあり、娘がその楽器を弾かせていただきながらお話をさせていただいているうちに急遽8月にコンサートをさせていただく話がまとまりました。8月23日(土)16時からと決まりました!(共演は私ではありませぬ。)

今回友人ご夫妻やホールのオーナーさんご夫妻等、美しい自然と共に生活を建設的に構築しそのゆとりを楽しんでいらっしゃる方々にお会いできたことは新鮮な喜びでした。ゆとりを楽しむための様々な節制やご努力等たくさんあればこそと思いますが、その生き方に気持ち良く共感出来ますし、迎えてくださる暖かさにほのぼのとした幸せを感じさせていただけました。

那須の茶臼岳を眼前に眺められるマウントジーンズへゴンドラで行きました。もう少しするとゴヨウツツジが美しいそうですが、山頂はまだでした。フォルティッシモという水仙畑が麓にあり、みごとでした。