編曲

私は長年シニアコーラスに関わっていますが、その選曲にはいつも頭を悩ませます。シニア世代から初めてコーラスを経験された方々にとっての、ちょうど良い編曲のコーラス楽曲が少ないからです。音取りが大変なものや複雑に声部が入り組んでいるもの、高音(G以上)のもの、リズムが取りにくいものは、たとえ名曲でも避けなければなりません。シニア向けの比較的易しい同声2部はたくさんありますが、古い曲は名曲が多く、それぞれ気持ちは良いのですが、やはりそればかりですと少し物足りなさを感じます。新しい曲は、70,80代の方々は心情的に乗れなかったり、音楽的にも言葉とリズムが唱歌のような乗せかたとはちがうので、流れに乗り遅れたりしてしまいます。

ということで、昨年くらいから、伴奏を受け持っていただいているピアニストさんと相談しながら、自分たちで編曲してみようと思い立ちました。

只今、シニア混声コーラス「レッツ・スィング」のために、「平城山」「浜千鳥」が出来ています。「レッツ・スィング」さんをイメージしての編曲は、なかなか素敵に出来上がり、楽しんでいただけているように思います。今日は、私は午後フリーでしたので、「夜明けの歌」の編曲に取り組んでみました。専門外ですので大変難しく、少し作っては、お茶をして、の繰り返しの作業で、苦しみが半分、楽しみが半分です。

シニア世代がこれまで生きてきた人生への心情を率直に歌に乗せてリフレッシュしていただけたならと願いつつ。

 

発声のレッスンへ行く②

そういえば、先月末に2回目のレッスンを受けてきました。1月は暮れからの風邪の影響もあり、ずっと喉の調子はあまり良くないままでしたが、先月は、1回目のレッスンを参考に首や喉の「力み」を取ること、横隔膜を張ることを心掛けて過ごしたせいか、先月末の2回目のレッスンでは少し褒められました。

「癖を取るのに時間がかかるかと思いましたが(年齢的にも)、次の段階へ行きましょう。」と言っていただけました。「わー!デビューできます?私?」なんてすぐ調子に乗る私。

先生との発声練習で、「そこそこ、正しいです。」「違いますね、休みましょう。」の指摘が繰り返される中、自分ではよくわからないまま正しいと言われた出し方で上っていくと、なんとハイCまで出せました。これは生まれて初めてで、一人では絶対出せません。「わー!夜の女王のアリアも夢ではないの?」なんてまたまた調子に乗るなり。

続くコンコーネの曲でのレッスンでは、全て良く知っている曲なので、きれいに歌おうと張り切ると、すぐに「違いますね。止めましょう。」でした。3度音程跳躍すら、道を間違えていたのです。なるほどなるほど、安易に歌ってはいけませぬ。

口の中を縦に丸くして丸い声を出す、横隔膜を下げる意識を持つ、上半身を固めずに欠伸するような上半身のまま音程をとる、「え」の母音は「お」に近づけると出しやすい、…そんな感じです。また報告致します。