インフルエンザそしてコンサート

このところの報道では「嵐」の話題が賑やかですが、我が家のこの2週間ほどはまさに風雨の「嵐」到来でした。まずは先々週、夫の定例の薬をもらいに嫌でも病院へ行かねばならず、この時期だからこそ気をつけていたつもりでも行ったその2日後に夫が高熱発症。その日、夫は高熱で全く起き上がれなくなり、私の力では動かせない為、訪問看護士さんに来ていただいたところ、様子がおかしいとのことで救急車を勧められて夜に病院へ。結局検査の結果インフルエンザA型ということで、夜中に家に帰され、そのまま動けない夫を相手に格闘でした。
翌日からは薬が効いて、夫は徐々に起きられるようにはなりましたが、その2日後、マスク、手洗い、ドアノブ、タオル等気をつけてはみても私にうつらないほうがおかしいわけで、私がとうとう高熱発症ダウン。

それで先週は5日間、仕事や用事はキャンセルさせていただき、寝ては楽譜をのぞき込んでの生活に。3日目には熱も下がりピアノを弾けましたが、途中で咳込んでしまう状態が続きました。

26日の本番の日は、咳もだいぶおさまり、あとは弾くしかないのですが、ちょうど出かけるその朝、TVで何の話だったか忘れましたが、「度胸」と「狂気」は紙一重なんですよ、というコメンテーターのセリフが耳に入りました。まさに私がしようとしている行動は「狂気」ではないか、なんて自問自答しながら出かけたのでした。

リハーサルはソファ型の椅子の高さが合わず、結局背もたれ型に変えて試しているうちに規定の9分はすぐ無くなり、あとは出番までジッと我慢の子。

さて、本番では自分なりになんとか弾き終えることが出来、ホッとしているところです。インフルエンザ騒動のおかげで、人前で事前に弾いておく準備が出来ないまま、ベートーヴェン後期ソナタという大曲を大舞台で初めて人前で演奏することとなりましたが、案外これが逆に少し自信にもなりました。「狂気」を感じさせるような演奏は出来ていませんが、女は「度胸」ですかね。

ボエームより2重唱

今週、月、火とゆっくり出来、咳もすっかり治まり、我が家の嵐も私の挑戦もすっかり去りました。今年は持ち前のノー天気思考を大いに反省し、予防接種は必ず受けようと決心しました。(予防接種を受けていた同居の息子はセーフ。お世話になりました。)

音楽家の集いコンサート

今月26日(土)にさいたま芸術劇場音楽ホールで開催される音楽家の集いコンサートに出演いたします。与野音楽連盟主催のこのコンサートは近隣の音楽講師の方々によるコンサートで、ピアノ、声楽、管によるソロやアンサンブルです。

私は、ベートーヴェンのピアノソナタ31番より第1楽章と第3楽章フーガを弾きます。
もう一つ、声楽の伴奏でも出演いたします。「この道」、オペラ『ボエーム』より「助けてマルチェッロ」、「美女と野獣」です。


只今、この偉大な名曲たちと毎日対峙しながら真剣に準備を進めております。そして 忙しいながらもピアノを弾く時間をなんとか作り、真剣に向き合うということは、幸せなことかもしれないなとも感じています。汲めども汲めども新たな発見、手に負えないくらいの新たな反省、時に新たな喜びみたいなものもやって来るからです。

ご興味のあるかた、よろしかったらどうぞお出かけください。

明けましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いします。

我が家のお正月は例年通り家族とともにおせちを食べて、初詣へ行き、あとはテレビを見ながらのおしゃべりという感じでした。これが一番楽ですね。
もう一つ、暮れに仕事が終えた時、ゆっくり本を読みつつくつろぎたいと、ミステリー小説を1冊買いましたが、夜な夜な少しづつ進めて昨日読み終えました。本は「ブルックリンの少女」という、フランスの新進人気作家ギヨーム・ミュッソの作品で、ベストセラーミステリーとして店頭に置かれていたので、作者も知らないまま年末年始用にと衝動的に購入したものです。結構ミステリアスで引き込まれ面白かったですが、最後のどんでん返しは不自然かなぁなどと思いつつも満足です。

さて、今日から仕事が始まりました。今年も真摯に音楽と向き合うことをベースに、挑戦したり楽しんだり自分と向き合ったり教えていただいたりしながら、私なりの力を皆様のために発揮できると良いなと思います。

今年が良い年でありますように!