4年に一度のチャイコフスキーコンクールがロシアで開催されている。最近はネットで演奏を無料で聞けるので、この数日夜な夜なアクセスして何人かずつ聞いている。と言っても、世界一と言って良いくらいの大きなコンクールなので、ピアノ部門のセミファイナルを聞くのにも、一人1時間くらいのプログラムなので、どうしても寝不足になる。時々接続が悪くなり、せっかくの演奏が途中で止まってしまう時があるが、そんな時は他の部門にアクセスしてみるとつながる。ただそうすると、声楽、ヴァイオリン、チェロ、管楽器それぞれどれも大変聴きごたえがあり、寝不足はやはり続きそうだ。これからのファイナルが楽しみでもある。
https://tch16.medici.tv/en/replay/#
子育てで忙しい頃や、仕事が忙しい頃はどうしてもコンクール等をゆっくり聞く余裕は無く、いつかゆっくり聞いてみたいと思っていたものだが、最近は子育てはすっかり終わり、仕事も減り、するとこんどはなんだかどうにも寝る前など寂しい。そこで、「そうだ、ゆっくり聞くことに憧れていたではないか」と思い出し、聞いてみたという次第。スポーツ等でもそうだけれど、世界の一流に触れられることは大きな精神的なプレゼントだと思う。それを受け止められ、いつまでも感動できる自分でありたいと思う。
ところでチャイコフスキーコンクールと並べて書くのもどうかと思うけれど、あそこに出場している超ド級天才達とはまるで次元が違う話だが、私は、8月にサン=サーンスの「動物の謝肉祭」を連弾することになっている。譜面自体はそう複雑でないので、甘く見ていたのだが、さてそろそろだと本腰入れ始めてみたら、指が動かないことに心底呆れた。関節なのか筋肉なのか脳なのか、特に左手がダメだ。右手が先生としたら、左手はまるで幼い生徒みたいだ。サン=サーンス侮るべからず。そこで、数10年前に購入したまま使用していなかったグッズを引っ張り出し、これを使って左手各指の敏捷性を上げるためにトレーニングを始めてみた。今日で2日目だが、米粒1つくらいずつ関節だか筋肉だか脳だかがしっかりアップしてきている気がする。
普段しないこんな地道なトレーニングを思いついたのも、世界一流の神業に触れた効果だと思う。あの域には近づくことすらできないけれど、ベストは尽くしたい。年齢関係ナーシ!
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