発表会

今年のピアノ教室発表会は9月13日(日)です。

昨年同様、学生の部と大人の部に分かれます。大人の部は「ブリランテの会」と言い、ラジアーレ音楽企画(私が主宰)の主催です。「ブリランテの会」はピアノに限らず、クラシック音楽愛好家のためのジャンルを問わない発表会で、今回は、ピアノ、声楽、弦楽合奏、コーラス、トーンチャイムの演奏者が集ってくださいました。

13時から学生の部、15時から大人の部、さいたま芸術劇場小ホールです

数日前にやっと、両方のプログラムが出来上がりました。

プログラムはいつもフリーのイラストをネットで選びながらの手作りプログラムです。

プログラムを手にすると、本番の現実感に気持ちが引き締まります。

さあ、あとは出演者や関係者に郵送して、お土産を用意して、スタッフのスケジュール表を作成し、打ち合わせをし、そうそう肝心の自分の演奏を練習して、生徒さんの演奏もばっちり指導して、…ギャッ着るものどうしよう、ナンテ考えて、といったところかな。

出演者の皆様、近づいてきました。頑張りましょうね。

今年も楽しい会になりますように!

ドジョウのバラード?

数十年前からコーラスをしていらっしゃる方はご存じと思いますが、「怪獣のバラード」という合唱曲があります。

古い曲とは言え、ゴスペル調のノリの、ユーモラスな曲です。

只今、「レッツ・スィング」で挑戦中です。

多くが70代の団員ですから、このノリは難しいだろうなと、予想はしていたものの、もしうまくノレたなら、楽しさ100倍だなと夢を描きつつ発車してみましたが、やはり苦戦でした。

何べんもリズム読みしてみたり、ピアノで正しいリズムと悪いリズムの違いを弾いていただいたり、「天使にラブソングを」とか見てゴスペル風のリズムイメージをつかんでみてはとお伝えしたりなどなど、いろいろ工夫してみましたが、どうもあまり効果の無い状態でした。しかし、今日のレッスンでハタと、うまいこと思いつきました。

「ドジョウすくい」であります。

あの軽やかな足さばき、裏拍でドジョウをすくう感じ、腰を低くしたユーモラスでしなやかな動き、60代、70代の方々にはバッチリイメージしやすいですね。

もちろんうまく真似は出来ないですが、笑われながらも、これは大変効果大きかったです。

「はいっ、ドジョウつかんで入れる!」これでリズムのノリが相当改善されました。

10月に合唱祭で発表します。衣装は頬被りか、などと言う声も聞こえました。(笑)

ベートーヴェンの遺書

次女由里と友人のピアニスト美奈さんのコンサートが1昨日無事に終了しました。幸いにも美奈さんは娘の隣町に住んでいて、そんなご縁で3年ほど前から二人で活動を始めたそうです。今回は、Duo Binaryと名をつけベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタのコンサート全曲に挑戦することにしたわけで、その1回目でした。(1番、5番、7番)

実は二人ともドイツから日本に着いての1週間、時差と日本の猛烈な暑さとの闘いで、傍で見ていてとても大変そうに見えたこともあり、今回のプログラム製作は老婆心ながら私がお手伝いしました。

というわけで二人から受け取ったプログラム原稿をチェックする関係で、ベートーヴェンの「ハイリゲンシュタットの遺書」をあらためて読み直してみました。

このお手伝いのおかげで、私はベートーヴェンと再び接近できました。

遺書と言っても、死への決意ではなく、生きることへの決意書です。難聴を患い、やがては聴覚を失った音楽家が、自らの芸術をやり遂げるのだと決意し、運命を超えて生きることを決意しています。死への誘いから芸術のみによって自分は救われたと自白している点も感動的ですが、もうひとつ、ベートーヴェンらしいと再認識させられた点が、弟たちへ、「徳」を勧めている点です。「お金」では無い、自分のこれまでの経験から、大事なのは「徳」であるのだよ、と断言しています。

怒りと悲しみと孤独の中の人間愛、調和への完璧さを目指す鋼鉄のような意志力、小学生のころから好きな作曲家です。

1昨日の2人の演奏も、見事に表現してくれていました。

それから何よりも、暑い中聴きにいらして下さった方々に心から感謝しています!