バレンボイムを聞く

たいした稼ぎも無いのに、確定申告は毎年していて、しかも青色申告をしています。貸借対照表とかは未だに訳がわからないのですが、税理士だった父が生きていた時に作成してくれた書類をなんとか真似しつつ書き込んでいるのです。毎年この面倒な作業を嫌々ながら仕方なくこなしています。

ところがメリットもあるものです。おおよその自分の収入と支出は常に把握しているつもりでも、カードの引き落とし明細を1年通して見てみると、結構年間知らずに払っているものに気づいたり、無駄を発見したり、自分の生き方まで見えてきたりします。

ということで今回のメリット。私は、「ベルリンフィル・デジタルコンサート」と契約しているにもかかわらず、最近全く利用していなく、今回の確定申告のおかげで大いに反省させられ、さっそく聞いたのでした。

まずは2018年のジルベスターコンサートを聞きました。これが本当に素晴らしかったのです!!1曲1曲感動でした。すべての演奏に夢中になりました。プログラムは、バレンボイムの弾き振りでモーツァルトの「戴冠式」に始まり、そのあとはスペイン情緒をテーマに、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」「道化師の朝の歌」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ボレロ」、そしてアンコールにカルメンから「前奏曲」「花の歌」「闘牛士の歌」。ジルベスターコンサートに相応しい楽しめるプログラムと演奏で、観客も総立ちで拍手をしていました。

作曲者と演奏者と指揮者とすべてが天才のなせる世界そのもので、you tubeとは違う臨場感があり聞けて良かったです。バレンボイムは75歳くらいでしょうか、全く衰えてなく、むしろピアノも指揮もすごく良くなっている、なんて言ったら叱られそうですが、感動しつつそう感じました。いやー素晴らしかったー!!

テーブルウエア・フェスティヴァルへ

一度行ってみたいと思っていたのですが、とうとう行くことが出来ました。友人達はそれぞれ忙しく、足の悪い知り合いは会場の東京ドームは階段だらけで無理と言うし、すでに行ったことのある知り合いは、食器はいまや断捨離の時期で要らないと言うし、両親の介護でそれどころでないと言う友人も、で、長女に声をかけてみると幸い空いていたので一緒に行ってきました。

https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/

テーブルウエアとは、食事の「おもてなし」の際の食器かと思うのですが、食器だけではなく、クロス、マット、ナプキン、花瓶、花、置物、壁紙といったすべてがコーディネートされて展示されていて、それは大変見ごたえがありました。それらの芸術的な美的バランスは、現実離れしていようが(少なくとも我が家では)、大いに見るに値します。それぞれの食器の素晴らしさももちろんのこと、洗練された統一感の中に、遊び心があったり、凛とした近寄りがたさがあったり等、果てしない奥の深さを感じました。

それで、ここにどんなお料理を?どんな物腰でお茶やらお料理を提供するの?などと考えてしまうとガサツな私は無理よ無理無理と気が遠くなるばかりでしたが、良い目の保養ができたのでした。

マイセンのお人形。かわいい。