2017子どもたちお楽しみ会

1週間前の20日にピアノの子どもたちのお楽しみ会を、レッスン室で致しました。今回は、皆で連弾に取り組みました。一人で弾くのも楽しいけれど、自分以外の音を聴きながら一緒に音楽を作るのも楽しいものです。自分の右手と左手の音を聞き分けるのも難しいのに、更に音が増えますから耳の訓練になりますし、音楽の流れを共同で作ることで、新たな感じ方の発見もあります。また、音の世界が広がる喜びも感じてもらえます。

お母様が伴奏を受け持ってくださる生徒さんが何人かいました。ママ様たちは皆さんとてもお上手で良い雰囲気が醸し出されました。友達同士や姉妹や私との連弾をした生徒さん達もそれぞれ皆、得意げに頑張ってくれましたよ。

ところで、この日は、「モーツァルトの『魔笛』のお話と音楽」というコーナーを作りました。実は私は8月に「魔笛」の伴奏をする(抜粋の中の数曲)ことになっているため、自分の勉強を兼ね、あらためてあらすじを確認しておきたかったという下心もあったのです。

子ども向けの挿絵付きの「魔笛」の楽譜を紙芝居のように使いながら、お話を挟んで、主な曲をCDで紹介しながら進めてみました。

結構好評でした。やはり、パパゲーノが人気です。お婆さんだったパパゲーナが若い子に変身して二人で楽しそうに歌うパパパパの歌は、「もう一度聞きたい」と次のレッスンでおねだりする生徒さんもいました。

ベルリンの歌劇場で「魔笛」を見たことがあるのですが、現地の子どもたちがケラケラ笑いながら楽しんでいる様子を思い出しました。オペラを高尚なものと捉えるのでなく、素晴らしい曲を素晴らしい演奏で聴いて、面白いなと楽しめる、今回、少しそれが出来たかなと思いました。

 

ドイツ~プラハ⑤

リューデスハイムのゴンドラからの眺め。今年は寒くてブドウはまだ葉っぱがやっと出始めたくらい。

プラハから無事にドイツのヴィースバーデンへ戻った翌日は、ヴィースバーデンから少し北へライン川を下った街、リューデスハイムへ行きました。つぐみ横丁という可愛い商店街(ワイン酒場や土産物屋がぎっしり並んでいる)を通り、ゴンドラリフトに乗ってブドウ畑が広がる山の上の展望台へ行ってみました。

アルコールがダメな私は、ドイツの何が好きかって、美しい川とその周辺に広がるブドウ畑や教会や城のあるのどかな風景です。このリューデスハイムの展望台からはまさにそれが味わえました。この日は寒かったので、山から下るときは歩いて戻りましたが、これもまた中世に戻ったような素敵な散策路でした。

息子はここへ来たからにはやはりワインです。試飲を何種類もたくさんして、お土産を買っていました。

いよいよ8日間の旅の最終日は、娘の働いている街、ヴィースバーデンを再びゆっくり散策です。ここは本当に環境の良い街で私は大好きです。自然と歴史と文化と生活とが穏やかに調和している街と言える気がします。次女の仕事場である歌劇場とその脇のホールもまさに自然と歴史と文化とが美しく調和しています。もともと温泉の出る保養地だったということもあるのでしょう。

ヘッセン州立歌劇場

歌劇場中のホワイエはロココ調の装飾が見事。

ところで番外編ですが、飛行機の中で、往復2本づつ映画を見ましたが、その中で私は「沈黙」に心を揺さぶられました。遠藤周作の原作は若いころ読んだか不明なのですが、映像とそれぞれの登場人物の行動や言動や成り行きは本当にショッキングでした。異宗教異文化に向き合う純真さと難しさと残酷さをリアルに表現されていました。原作の重みと素晴らしさも大きいのだと感じます。

ドイツ~プラハ④

プラハの3日目。この日は夕方よりドイツへ戻ります。

朝食後、ホテルに荷物を置いたまま、旧市街広場のティーン教会へ行きました。前日訪れたとき、9:30よりミサがあると書いてあったので、行ってみたかったのです。広場は、ちょうどプラハ国際マラソンで賑わっているところでした。生の音楽バンドが盛り上がり、警官やら観光客やらマラソンコースに群がる応援客やらでごちゃごちゃでした。こんな中でミサが本当にあるのかなと思いきや、教会の中では、厳かにミサが行われていました。子ども連れの市民が結構集まっていました。

私は信者ではありませんが、しばらく聞かせていただきました。ゴシック建築の教会の中は宗教絵画や彫刻等で飾られた大きな空間で、そこで司祭様の話、パイプオルガンの演奏と賛美歌、神父さんたちの歌と話、そしてパイプオルガン伴奏の賛美歌といった具合に続きます。宗教と音楽とが自然に市民とともに結びついていることを感じます。

カレル広場から新市庁舎

ホテルをチェックアウト後、目指すはドヴォルジャーク博物館です。カレル広場を通って行きました。カレル広場は旧市街の南で、新市街市庁舎があり、花が美しいとても素敵な公園でした。ミモザ、シャクナゲ、コデマリ、チュウリップ、マロニエが私のわかった花々です。

さて、1日目に書き忘れましたが、スメタナ博物館も見学しています。カレル橋のすぐそばにあり、スメタナの自筆譜や手紙等が展示されています。スメタナの自筆譜や手紙は、これまで見た中で一番美しいものでした。メンデルスゾーンも美しいと驚いたことがありますが、さらに完璧であるような印象です。メンデルスゾーンやモーツァルトは自然に美しいのですが、スメタナは優等生的な完璧さというのか、誰にも真似ができないほどの印刷のような美しさと超繊細さに思えました。

ドヴォルジャーク博物館での印象は、もっと暖かい家庭的な感じでした。お嬢さんやお孫さんとの写真があったりしたせいもあるかもしれませんが。

自筆譜もそれなりにきれいですが普通に訂正箇所がぐちゃっと消してあったりしていました。ドヴォルジャークの部屋ですが、ピアノ(ベーゼンドルファー)の正面にキリストの十字架像、そして両脇にモーツァルトとベートーヴェンの像が置かれていたことも印象的でした。

どちらの博物館も作曲家の名曲を視聴できる工夫がしてあり、それらもプラハならではの景観の中で楽しめました。

ドヴォルジャークの部屋

ドヴォルジャーク博物館

ヴァーツラフ広場の騎馬像をちらと見て(後からあれが「プラハの春」や「ビロード革命」のヴァーツラフ広場だったかと気づきましたが)、国立オペラ劇場の喫茶店でお昼を食べ、そのまま地下鉄で空港へと向かい、プラハの旅を終えました。

 

ドイツ~プラハ③

プラハの2日目は市内観光~ミュシャ美術館~プラハ城~カレル橋。

旧市街広場にでたところ。正面はティーン教会

旧市庁舎天文時計

火薬塔(かつての城壁門)

宗教改革をしたフス像

共和国広場の市民会館(中にスメタナホールがある)

ミュシャ美術館より

プラハの街並み(プラハ城より)

プラハ城聖ヴィート大聖堂

ヴィート教会のステンドグラス(この教会にミュシャのデザインのステンドグラスがあるとわかったのは後からでこれは違うかも。)

騎士?

プラハ城からマラーストラナ広場へ

聖ミクラーシュ教会内部(修復中でした)

ミクラーシュ教会のモーツァルトが演奏したというオルガン

カレル橋より

カレル橋の塔

チェコ料理店

 

 

 

 

 

ドイツ~プラハ②

プロペラ機

2日目は早起きしてフランクフルト空港へ向かい、チェコ航空でプラハへと飛びました。約1時間半ほどです。プラハ空港からプラハ市内へはバスと地下鉄を乗り継ぎますが、チケット販売機でのチケット購入は私にはさっぱいわからず、もっぱらドイツで慣れている次女任せ。地下鉄の乗り継ぎや道案内は地図を読む息子任せ。荷物も息子任せ。早めの母の日だね、と景色を楽しみつつついていく私。

ホテルはカレル橋から徒歩5分ほどの場所で、ホテルへ向かう途中、カレル橋に少し寄ってみました。カレル橋は各国からの観光客でいっぱいでしたが、やはりそこから見るブルタヴァ川の眺めは歴史の厚みと美しさとを理屈抜きで感じさせてくれる目が覚めるような眺めでした。

さて、実はこの日はとても素晴らしい日なのです。なぜかと言うと、ドヴォルザークホールでチェコフィルを聴くことになっているのです。しかも、今乗りに乗っているヴァイオリニスト、ズナイダーによるモーツァルトのヴァイオリンコンチェルト5番にマーラーの5番というプログラムです。

チケットは次女の友人(日本人でプラハ在住)の友人のチェコフィル団員(チェコ人)の方が、特別に残席を手配してくださったのです。満席の中、オーケストラの後ろの席がとれたということでした。(この席、日本と違い1000円弱

ドボルザークホールのあるルドルフィヌム(芸術家の家)前

です。)

その友人とチェコフィル団員の友人と待ち合わせをして、コンサートが始まるぎりぎりまでイタリアンレストランでお茶と超美味しいケーキを食べながらおしゃべりして過ごしました。

その団員君はまあ話が尽きない方で、楽しかったです。チェコのビールは世界一だとか、チェコはお茶文化も発達しているので、戦争をしに来た兵隊はチェコで各国のお茶を飲む合間に戦争をしたとか、などなど。

ドヴォルザークホールの中

その夜のコンサートは本当に素晴らしかったです。オーケストラの後ろの席ですと、指揮者やソリストの表情もよく見え、音楽の作り方が良くわかります。音も厚みのある素晴らしい響きでした。そしてズナイダーのヴァイオリンの感動を忘れたくありません。全てに感謝感謝。

続く。

ドイツ~プラハへ①

1か月と少しぶりのブログです。

さて、いろいろ書きたいことはあるのですが、まずは、旅行のことを書いておきたいです。

5月の連休8日間でドイツのヴィースバーデン(次女が住み、働いている街で、フランクフルトがある州の州都)へ行き、そこを拠点にメインイヴェントとしてプラハ観光をしてきました。今回の旅は、「プラハ」で釣った息子に同行してもらい、次女と3人での旅でした。

日本の初夏の陽気から一転して、ドイツはまだ春先の感じで、しかも滞在中は特別寒く、予報でも毎日8,9度でしたので、まずは私は冬用コート、息子は冬用パーカーを現地で買いました。

1日目は、ドイツが初めての息子のために、フランクフルト観光です。フランクフルト中央駅手前のハウプトヴァッヘ駅で降り、周辺のお店探索から始まりました。私が見たかったのはキッチン用品の老舗「ローライ」。(高級食器は我慢!可愛いスプーンと可愛いまな板を購入。)息子は文房具を見たいということで、「ファーバーカステル」の店へ行き満足げ。そして有名なレーマー広場へ。

写真を撮りまくり、続いて雨模様の中、息子の要望でマイン川沿いの「前史先史博物館」へ。この博物館では、北欧のバイキングの生活や信仰に関する特別展がありました。壁一面に描かれた等身大の人々が生活している様子の絵や、当時の衣装のレプリカや家や村の作りをわかりやすく説明しているビデオが面白かったけれど、ほとんどのことは、私はわかりませーん。紀元前後の発掘品もたくさん展示されていましたが、私は古代の空気を感じつつ、息子の鑑賞が終えるのを待つのみ。

多いので3分の1くらいお持ち帰りにしてもらいました。

博物館を出ると雨も上がり、マイン川を橋の上からゆっくりと眺め、この日の観光は終わり。次回へ。