断捨離第2弾

2006年1月に夫が倒れたとき、我が家は夫の事務所から引き揚げたたくさんのダンボールに数か月埋まりました。その片づけを機に結婚以来のたまりにたまった諸々の整理も始め、なんとか夫婦で気持ち良く生活できるほどに片付けたのですが、この時に出した45リットルのごみ袋や古本、燃えないゴミは、まさに山のようでした。私は奮闘したおかげで腰を痛め救急車に乗ったっけ。

さて、早いもので来年の1月で10年です。最近、10年の区切りを意識し、断捨離第2弾を始めています。というのも、夫がだいぶ生活が自立してきて、目が離せる状態になったことで家族としての生活様式が微妙に変化していること、2階の娘たちが使用していた部屋に息子が居住することになり新たに整理しなければならないこと、終活のためにもまだまだたくさん残っている過去の荷物を減らしたいことが理由でもあります。

思えば、10年前の第1弾で捨てた物のうち、これまでに後悔をした物は皆無であり、むしろ気持ち良く生活できるようになった嬉しさのほうがこの10年間大きく気持ちを占めているわけです。

TVで、「心がときめくものを残し、捨てるものは感謝をして捨てること」と断捨離専門家が言っていました。この助言に則り第2弾を年内には完了させ、11年目の家族の新たな再スタートの夢を描いています。

↑今時古本屋では引き取ってくれず、これもあと3日したら断捨離。欲しい人いないですか~。いないよね。

平均年齢70代の奇跡

本日は、おかあさんコーラス埼玉県大会へ「コール・エーデルワイス」さんと出演してきました。会場のクレア鴻巣大ホールは我々にとって初めてのホールで、会場の音に接するまでは少し心配でした。

ホール内に入るとまず、このホールのデジタルで音響の操作をしているかのような生音とはいくらか違う新しい感じの響きを感じました。反響板とホールの設計の成せる技なのか良くわからないのですが、それでも声が音楽的に伝わる心地良い響きでもありました。

実際に舞台で演奏してみても、我々年配者にとってはとても有難いホールでした。団員の方々も自分の声もホールでの響きも良く聞こえ、とても歌いやすかったと喜んでいました。指揮者の私としても団員との距離を感じるような孤独感が無かったですね。

さて講評には「若々しい声ですね。無駄のない指揮と歌とピアノのバランスがとても良かったです。」「しっとりとした歌声が女声コーラスの魅力を伝えています。」「自然な良い発声で気持ち良く聞かせていただきました。」と3人の講師の先生から書いていただけました。

イエーイ。これは奇跡です。なぜって、我々「コール・エーデルワイス」は確実に平均年齢70才以上です。80代の方も2名。80近い方が2~3名。おかあさんコーラスというよりも、実はおばあちゃまコーラスですわ。

皆さん様々な人生の歴史を乗り越えつつ何十年とお元気に歌ってこられ、レッスンを終えると、良く食べ良く笑い実に良くおしゃべりするのです。つくづく私はそんな団員の方々を誇らしく思うのです。

歌の力、音楽の力、仲間の力、そんな力を合わせて皆さん元気でいて下さるのですから、嬉しく感謝です。今日のホールにも感謝。

*演奏曲は、カッチーニの「アヴェ・マリア」と「ソレアード~子供たちが生まれるとき」でした。「アヴェ・マリア」は、清廉な2部コーラス。「ソレアード」は、すべての子供たちが争いや憎しみのない平和な世の中で生きていけますようにとの願いが込められた歌です。