久しぶりに泣いた泣いた(ボエームで)

今日は歯医者に行く予定しかなく、久しぶりにカーブスへも行きましたし、ピアノもきちんと練習時間がとれました。ピアノはいろいろ練習しなければいけないものを抱えている中、来年1月にオペラ「ボエーム」第3幕のミミとマルチェッロの2重唱の伴奏を頼まれているので、その譜読みもしたのですが、そのついでにyou tubeで3幕4幕字幕付きの全曲があったので、聞いてみました。テバルディのミミ、ベルゴンツィのルドルフォです。

学生の時か卒業したてくらいの時だったか、やはり伴奏する関係で、たしかフレーニのミミでボエーム全曲を初めて聞いたときは、プッチーニの手中にすっかり嵌り、オペラというよりも実話のように感じられ泣けて泣けて、プッチーニの技に完全降伏でした。

今日は40年経て高齢者と言われる歳となった私としては、久しぶりにスコアを横目に冷ややかに聞くつもりでしたが、もうダメ。ものの数分から昔と同じように泣けて泣けて、スコアそっちのけです。ティッシュを何回引っ張り出したことか。

純真で病弱なミミ、そして画家や詩人の貧しい若者たちの世界にいつのまにか自己投影してしまう乙女チックな若さというのか幼児性というのか、まだ私に残っているのですねえ(笑)。とは言え久しぶりに20代の頃と変わらない感動の時間が持てて大満足でした。

脳が疲れたの巻

先々週始めに軽い風邪をひき、先週は軽く咳込む感じがずっと続き、やっと今日あたりから普通に戻った感じです。結構長いこと不調でしたが、その間コーラスの本番等が続き、なんとかそれぞれ楽しく無事に終えられましたが、身体は正直というのか年齢なりの進化を遂げています。

なんとなんと健康だけが取り柄の私が、先々週初めて耳にする病気にかかりました。それは「一過性全健忘」というものでした。前回のブログでリハーサル時に混乱したことを書きましたが、それです。約1時間弱ほどの記憶が抜けたのです。(その間倒れたりせず、普通に周囲と会話もしています。)

本人は覚えていないので元に戻った時はいたって普通なのですが、その話を聞いた子供たちには衝撃が走りました。「いよいよか」と3人ともかなりなショックを受けたようです。子どもたちに勧められるまま、脳神経外科を受診してMRIを撮りました。結局異常は無く、「一過性全健忘」と言って、原因もわからず、再発も無く、中年以降にかかる人がいる珍しい症状とのことでした。ネットで検索すると同じような体験談が出ていて少し安心しました。

実は私はこのところ、ベートーヴェンのソナタ31番の暗譜に取り組んでいるのですが、3楽章のフーガの暗譜に手こずり中で、きっとこのおかげで海馬の容量が一杯になりすぎたのかもと勝手に想像中。仕事の疲れ、風邪の疲れ、介護の疲れそしてこの取り組みの疲れのせいかな。自己責任ですね。あーやれやれ。