小学1年生の可愛い生徒さんが、田丸信明作曲「森の妖精たち」という可愛い曲を弾いていました。
この楽譜の題名の横には、スズランの花を可愛い妖精たちが小さな魔法のスティックで鳴らしている素敵な絵が付いていました。
左手のドーソードーソーという繰り返しが、森の妖精さんがスズランの花を鳴らして伴奏している響きだなんて、ナンテ素敵な発想でしょう!
私はその発想に感激したのですね。
生徒さんに、「妖精って知っている?」と聞くと「はい。小さくて飛んだりできるの。」と答えてくれました。次に、「では、スズランの花って知っている?」と聞くと、「知らない」でした。
「こんな小さなお花がベルのような形していて、いくつも連なって咲くのよ。」と説明しましたが、ちょうどうちの庭で咲いているので、直接見た方がイメージしやすいだろうと思い、レッスンが終えてから庭へ案内しました。
「見て見て、これよ。この白いお花を妖精さんが鳴らしたのよ。」と言うと、生徒さんの反応は、さて、???
生徒さん 「お花って、固いの?」
私 「お花だから柔らかいですよ。」
生徒さん 「固くないの?」
私 「どうぞ触ってみて。」
生徒さん 「固くないと鳴らない…」
私 「…(意外な反応に戸惑う)目に見えない妖精さんが鳴らしてるっておもしろくなあい?楽しい感じするじゃーん。…(戸惑ったまま)」
やられたー。現実と架空とはっきりとした境界線があり、お伽話をファンタジーとして楽しむ大人の発想とはまた違う世界が可愛い生徒さんの健気な頭の中にあるのですね。
サンタさんは寝静まった夜に来るから会えないのだから、お花も寝静まった夜にはベルのように固くなるのよ、ナンテはだめですかね。