コーラス指導を始めてから10年以上になります。若い頃からコーラス伴奏の仕事はしていたのですが、指導のほうは、与野の「コール・エーデルワイス」という団で指導者が体調不良で辞められ、急遽団員の方々に頼まれて始めたのがきっかけでした。
初めは音楽的に気付くことを指摘できても、発声も指揮も自分でわかっているようないないような。初めて指揮者として舞台に立った本番のビデオを家族と見たときには、お笑い番組より確実に笑いをとれていたものでした。(なんと正直な家族をもったものだ。)
以来、現在5か所でアマチュアコーラスの指導をしていますが、私自身の声、呼吸がこの10年でずいぶん進化したこと、団員の方々との交流によりピアニストをしていたときよりはるかに社会勉強ができ、またそのことが自分の音楽の幅をより広くさせていただけていることは本当に幸せなことと感謝しています。
今週末、「おかあさんコーラス大会」というイヴェントに「コール・エーデルワイス」が出演するため、今日は最後の仕上げ練習に行きました。やっと最近発声も指揮もなんとか自分なりに確立してきましたが、10年の年月は団員の年齢を押し上げ、いつのまにか多くが70代と80代もぼちぼちと。
しかししかし、皆さん元気に「足の裏からパワーを引き上げなさい」の指摘に応じて美しい声で頑張ってくれていました。そして「年齢を感じさせないように歩いてね」と皆で出入りの歩き方を見せ合っては大笑い。
コンクールに出場するような団ではないけれど、長年指導にかかわってきた団はいつしか私の大切な音楽仲間となってくれています。