今日の「レッツ・スィング」の本番では事件が起きてしまいました。
「翼をください」です。この曲は、単純な中にも爽やかな親しみやすさのある名曲と私は感じているのですが、今日の演奏で、出だしのユニゾンでは、それが美しく表現出来ていたのです。しかししかし、小学生でもすぐに歌えてしまう容易な曲でも、70代女性にとっては、後半の「この大空に~」からがどうしても乗りにくいリズムなのですね。
ああ、さんざん練習したのにねーーー。
リハーサル無しでいきなりでしたしね。
指揮者の私から感じた事件はこうです。
あれっソプラノさんリズムとブレスが遅くてピアノに乗り遅れてるよ~
ブレスで遅くしないでよ、出を早く!早くってば!
こっち見ろー!早くと指示出しているのにー!
ありゃ、ソプラノさんへの指示ですよ。ピアノさんは速くしないでね。
次の流れでアルト、男性、速くするな~!
げげ速くなっちまった。
ふう、さあ2番。こんどこそ。
今度は指示が伝わり乗ってくれたかな。
いやいや、2回目のリズム、出がやはり遅くてずれているじゃん。
いやいや、速くしてほしいのはそこのリズムのところだけだよ。
あとは落ち着いてちょ~!
っと、最後の和音だけは落ち着きなんとか終了。ふう。
トホホ、後から思い返せば、指揮者の私の未熟さです。
1パートに向けて「ノリを速く」と「ブレス早く」の指示を、えっどうしたっと焦るあまりに強引に出してしまった事は、本来普通に乗れて歌えていた団員とピアニストにとっては混乱を招いたことになりました。
この強引な指示をしたことで、本来の自分の音楽では無い不自然な音楽をしてしまったという自己嫌悪感が今、結構強烈に頭中を巡っています。
単純で容易なこの曲ですが、予期せぬ貴重な反省材料となりました。