ピアニスト・アルゲリッチ

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さきほど、11月末に公演したアルゲリッチのシューマンのピアノコンチェルトを聴きました。

ゆったりとどちらかと言えば遅めのテンポで弾くアルゲリッチ。若い頃のノリノリのスリルある情感というよりも、人生を眺めつつ歌いこんでいくような音楽。そして終楽章では人生に感謝するような躍動感。

10月に3番目の御嬢さんが監督し製作した「アルゲリッチ 私こそ音楽!」というドキュメンタリー映画を観ましたが、その映画の中のこのピアニストの実像がついつい重なりました。

3人の子供たちはそれぞれ父親が違います。世界的な天才ピアニストである親もその子供たちもそれぞれに大きな葛藤を乗り越えての現在です。映画ではそれぞれが正直にその葛藤をさらけ出し、理解し、許し、愛し合い、悩む様が描かれていました。

アンコールはシューマンの「子供の情景」から1曲目の「異国から」でした。豊かで多彩な音色からこれまでの人生が回想され紡ぎだされるかのようで、感動的でした。この曲はホロヴィッツも好きですが、この日のアルゲリッチも素晴らしかった!大いなる人生を生き、感じ、乗り越えてきた音楽であり、またその美しさに力をもらえました。

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