昨日は、新都心駅が最寄駅である埼玉県障害者交流センターにてコンサートがあり、夫と出かけてきました。
障害のある方と共に一般の方も対象にしたコンサートです。
この日は、オーボエ奏者の若尾圭介氏企画のコンサートでした。
若尾氏はボストン交響楽団の首席オーボエ奏者で世界的に活躍されている方ですが、ここのセンターで毎年ボランティアでコンサートを開催してくださり、今回19回目になるとのことでした。
今回は、クラリネット奏者とのジョイントコンサートでした。
そのクラリネット奏者というのが、パリ管弦楽団首席奏者でありパリ国立音楽院教授でもある、これまた世界的に活躍するパスカル・モラゲス氏でありました。
そして、もう一人、日本の東京芸大教授であり、クラリネット協会会長である山本正治氏も始めのバッハとモーツアルトでクラリネット2本とオーボエとピアノの形で共演という豪華さでした。
(山本先生はそのあと、ずっとピアニスト宮武きみえさんの脇でひたすらフメクリストでした。)
若尾氏のオーボエは昨年もこの場所で聴き、すっかりその柔らかな音色のファンとなり、今年もコンサートの情報を知ると即、申し込んだのですが、今回は、若尾氏と同時に共演のモラゲス氏のクラリネットに大変感動しました。
彼のクラリネットは、始めの第1音から世界が違いました。何より音楽が生き生きしていて、魂からの歌と響きが一体であり、揺るぎない確固とした音楽解釈が存在し、それを実現するテクニックがあり、まさに神業のような演奏でした。
(ソロ曲として演奏したメサジュ作曲「クラリネットとピアノの為のコンクール用独奏曲」は圧巻でした。)
そんな素晴らしい演奏を、100名弱ほどのこじんまりしたスペースで間近に何曲も聴けたのですから、まさに贅沢な幸せな時間でした。
この日ばかりは、障害のある夫に有難く感謝でした。
もちろんボランティアで演奏してくださった演奏者の皆様、センターのコンサート関係の皆様にも感謝!