70代ご婦人のピアノの生徒さんが、友人同士のお二人なのですが、レッスン日は駅から20分ほどの道を歩いて来てくださいます。まずは体を休めていただくためもあり、レッスン前に雑談です。
これまで、レッスンのたびにいろいろな世間話をしてきました。私もずいぶんと参考にさせていただいています。
本日はひょんな流れでお金の失敗の話となりました。
一人の方が、働き盛りの頃、ある数百万円の器械がどうしても欲しくなり、自分の貯金を頭金に、ローンを組んで購入した。結局利子ともども全額返せたのですが、一度もその器械は使わず、何年か前に思い切って捨ててしまった。と、笑いながら話されました。
ご主人にはもちろん内緒だそうです。(うすうす知っているとは思いますよ、とのことですが。)
この他にも一度も袖を通していない80万の留袖があったり、などの秘めたる笑い話がいくつかあるようです。
すると、誰でもあるのよね、ともう一人のおばさま。その方は、これまた数百万するホテルの会員権をご自身が働いたお金でポンと契約してしまったとのこと。
家族を誘ってそのホテルへ行くと、オーナー様と呼ばれて、旦那様に驚かれたそうな。
この場合は失敗とは言えなさそうだけれど、せっかくなのでそのホテル関係のものを利用しようと、わざわざ遠くまで出かけるはめになっているとか。
元気そのもののお二人がおっしゃるには、「たとえ失敗だったとしても、自分の働いたお金だから、笑って済ませられるの。それに、こんなことしてしまったあ、と思うことで、少しでも取り戻そうと俄然元気に働こうという意欲にもつながるのね。わはは。」でした。
さて本日いただいた教訓。「失敗というものは、その後の活力につながるもの。また、思い切よくそう考えることで生きる元気が湧いてくる。」
かな。