ドイツ~プラハ⑤

リューデスハイムのゴンドラからの眺め。今年は寒くてブドウはまだ葉っぱがやっと出始めたくらい。

プラハから無事にドイツのヴィースバーデンへ戻った翌日は、ヴィースバーデンから少し北へライン川を下った街、リューデスハイムへ行きました。つぐみ横丁という可愛い商店街(ワイン酒場や土産物屋がぎっしり並んでいる)を通り、ゴンドラリフトに乗ってブドウ畑が広がる山の上の展望台へ行ってみました。

アルコールがダメな私は、ドイツの何が好きかって、美しい川とその周辺に広がるブドウ畑や教会や城のあるのどかな風景です。このリューデスハイムの展望台からはまさにそれが味わえました。この日は寒かったので、山から下るときは歩いて戻りましたが、これもまた中世に戻ったような素敵な散策路でした。

息子はここへ来たからにはやはりワインです。試飲を何種類もたくさんして、お土産を買っていました。

いよいよ8日間の旅の最終日は、娘の働いている街、ヴィースバーデンを再びゆっくり散策です。ここは本当に環境の良い街で私は大好きです。自然と歴史と文化と生活とが穏やかに調和している街と言える気がします。次女の仕事場である歌劇場とその脇のホールもまさに自然と歴史と文化とが美しく調和しています。もともと温泉の出る保養地だったということもあるのでしょう。

ヘッセン州立歌劇場

歌劇場中のホワイエはロココ調の装飾が見事。

ところで番外編ですが、飛行機の中で、往復2本づつ映画を見ましたが、その中で私は「沈黙」に心を揺さぶられました。遠藤周作の原作は若いころ読んだか不明なのですが、映像とそれぞれの登場人物の行動や言動や成り行きは本当にショッキングでした。異宗教異文化に向き合う純真さと難しさと残酷さをリアルに表現されていました。原作の重みと素晴らしさも大きいのだと感じます。