夜中にふと目覚めた

コーラスの指導の帰りに、帰り道が同じ方向なので時々一緒に帰る女性団員の方がいる。30分ほどいろいろな話をして帰るのだけれど、夜中に目が覚めてしまった今、ふとその方が少し前に話されたことが脳裏に浮かんだ。

「先生、面白いと思いませんか?私は外へ出るといつも思うの。これだけ人間が大昔から生きていて、地球上に何十億の人間がいて、どの人も皆違うのですよ。同じ人っていないと気付くと面白くて。会う人、見る人、すべて顔も違うし、着ているものも違うし、声も話し方も生きてきた道も違う。どうしてと思うくらい。だから外へ出るといろいろな人を見ていろいろ想像しては面白いなと思うの。」とニコニコ笑顔で話された。

彼女は84歳の人生大先輩。「あら、街の中を歩いていてそんなこと考えたこともなかったわ。」と答えつつ、私は彼女の感性が面白かった。

実は、真夜中に目覚めてしまったのは、本番が近づいてきているためだ。来月の発表会とその翌月の演奏会でピアノを弾くことにしている。私としては、私なりの挑戦なのだ。この物好きな挑戦などしなければ今頃きっと普通に眠れていたと思う。「私ってどうしてこう挑戦することを選択してしまうのだろう。」と考えていた時に、彼女が話されたことが浮かんだ。

そう、私も街中を歩く一人の女とすると、周囲の人とは顔も着ているものも声も話し方も、生きてきた道も違う、面白いオバサンであり、これは仕方ない、と言うことであった。それを確認しつつさて寝なくては。

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