発表会が近づいてきました。コロナ禍の中、生徒の皆さんと共に頑張って準備をしてまいりました。生徒さんから寄せられたコメントを当日のプログラムに添えますが、多くの生徒さんが、「最初は難しかったけど、弾けるようになってきたら楽しくなりました。」といった内容で書いてくれました。皆さんには発表会に向けて挑戦していただいた感じで、普段弾いている曲よりグーンと何段階も難しい曲だった生徒さんもいたのですが、結果的に皆さん弾けるようになりました。時には目標に向けて挑戦し、ピアノの楽しみという駒をさらに前へ進めるのも良いことと確信しています。
さて、私も講師演奏をします。今回は、ショパンの即興曲1番です。発表会というのは講師はとにかくいろいろ気遣い等もあり忙しいので、小品の弾きやすいものと言う感じで選曲したつもりでした。が、コロナ禍の中ですっかりバアバに甘んじていた身には、譜読みとなんとなく弾くところまでは簡単でしたが、そのあとがそうは問屋が卸さずでした。ショパン独特の洗練されたニュアンスがなかなか表現出来ず苦戦しました。やはり、何でも弾きこんで弾きこまないと、簡単に出来るものは無いということですね。私なりに悩みながら弾きこんでいくにつれ、この曲の持つショパンの天才的な豊富なアイデア、洗練されたセンスにすごく魅了されてきました。安易に選曲したときには感じなかったいろいろな魅力がたくさん見えてきています。
コメントを投稿するにはログインしてください。