新春2017

明けましておめでとうございます。2017年の仕事も始まりました。

実は昨年の暮れに、仕事が終えたとたんに体調を崩してしまい、正月は寝て過ごすことになりましたが、ちょうど仕事が始まる前に良くなり、なんとか無事に始めさせていただいています。

とは言え、今回は気管支をやられた為、まだ歌う声がダメです。日ごとに少しづつ改善していますから、あと、1週間もすれば元に戻る予定です。

我ながら情けない状態ですが、ただ、どんな声が新たに生まれてくれるのか、楽しみでもあります。発声をゼロから見直せるチャンスでもあるからです。以前も同じような経験をしたことがあり、怪我の功名だと思えた覚えがあります。今回もうまく自分の発声を改善できると良いなと期待しています。

 さて、体調が峠を越して外出できるようになった3日に、歌舞伎座の夜の部の公演へ行ってきました。人生2回目の歌舞伎座です。

もちろん歌舞伎のことは無知ですので、イヤホンガイドに助けられながらの鑑賞です。そして大変面白かった、というのが感想です。オペラと同じですね。私の中では、松本幸四郎と坂東玉三郎のやり取り(オペラでいうデュエット?)が圧巻でした。声も演技も掛け合いもオーラも、すべてにおいて完成された本物の芸だと思えました。

愛之助も演技派ではないですか?とても良かったように思いました。新年始めに、鍛え抜かれたものに接し、分野が違えどもすごく新鮮で良い刺激となりました。