歌声よ届け

7月27日に開催した「歌声よ届け」のコンサートは、おかげさまで盛況の中、楽しく終えることができました。お客様にも出演者にもとても喜んでいただけたようです。

頑張ってくださった団員の方々、温かなお客様、そして素晴らしいゲスト、テノールの川上洋司氏とヴァイオリニストのゆり、ロビーストームと舞台上とで盛り上げてくださった賛助出演の男声合唱団コール・グランツさん、それから支えてくださったピアニストの方達、司会の大塚先生、優秀なスタッフの方々、多くの皆様方のおかげでコンサート全体が一つにまとまりました。関わってくださった皆様に心から感謝申し上げます。

1年以上の準備期間中、コンサートの趣旨、プログラムの構成、資料作り等における実行委員との話し合い、団員への様々な説明と連絡、初心者団員の底上げなどなどどれもが濃厚な時間でした。ほぼ計画通りに進めることができたのも、実行委員長はじめ実行委員の方々の段取りの的確さ、そして仲間としての結集力でしょうか。あらためて誇りに思います。

さて、大きなコンサートを終えてみると、指導者の私としては自分自身にも団員にも少なからず得たものが有り、次へ飛躍する力が蓄えられたと感じています。公民館などのちょっとした発表とは意気込みも集中力も違うため、何らかの音楽的成果が普段以上に蓄積されたと確信しますし、それを次へつないでいきたいと思うところです。

ただ、団員の方は、シニアのアマチュアの方々だからでしょう、私のもとには、コンサート成功の喜びと共に「しばらくゆっくりしたい」「簡単に歌えるもの、厳しい仕上げを要求されない曲を楽しみたい」などとの要望が入っています。

このギャップ!私としては、せっかくここまで出来たし音楽力が蓄積されたと思えるのになぜ?ーーー音楽の美しさや深さへの喜びや要求が無いのかぁっっっ!などと、不満を感じるところです。しかし考えてみればこれまでも双方のけん引力のバランスを取りながらの歩みでしたね。強引に指導しても破たんするでしょうし、カラオケ状態を許してしまってもおそらく破たんするでしょう。

さあ来週はそれぞれの団が暑気払いから始まります。まずはガハハと成功を喜び合って、それまたバランスを取りながらの再出発。

35年ぶりの友人

音楽大学時代の友人と3ヶ月ほど前に卒業以来久しぶりに会いました。彼女は声楽科で私はピアノ科なのですが、結構何でも話し合える仲の良い友達でした。

待ち合わせたレストランで35年ぶりに顔を合わせるとすぐに、お互い学生の頃と同じ感覚に戻れ、これまで歩んできたお互いの人生を話しているうちに、すっかりかつての信頼感が戻りました。感慨深い時間を共有出来たように思いました。

その彼女が昨日、私の今月27日にあるコーラスのコンサートのリハーサルを覗きに来てくれました。「アドヴァイスしてもらえるとうれしいわ。」の私の一言で快く出向いて来てくれたのです。

彼女のアドヴァイスは私にとって大変勉強になりました。それぞれの具体的な内容もそうなのですが、彼女のおかげで学生の頃の音楽に向き合っていた現場感覚が蘇って来たような気もしましたし、私たちが目指したかった音楽はそういうことだよねみたいな貴重な再確認も出来た気もしました。

私は友人が多い方ではありませんが、信頼出来る方に恵まれています。友人の応援してくださるその気持ちに本当に感謝しつつ幸せを感じています。

今日

午前11時に与野の産業文化センターへ。今日はピティナのコンペティションでした。小1、2のクラスに私のかわいい生徒さんが初挑戦しました。よく頑張ってくれましたが、結果は惜しくも予選通過ならずでした。しかし、あの舞台に小1で初挑戦し、きちんと弾けたのですから偉かったと思います。今回の挑戦で本人もとても成長してくれましたし、私も共に勉強になり彼女に感謝です。

この日1時間ほどコンクールを聞いてみた感想としては、この子上手だなと思うお子さんも数名はいましたが、あとはドングリさんで、どの子も課題曲と正面から向き合って頑張っています。小1であの舞台で課題曲を弾けただけでも皆合格と思いました。

それから、今時はペダルをこの年齢から使うため、身長に合わせた足台とペダルを親や指導者が念入りに本人が弾く前にセットするのですが、人によってはピアノの下に潜り込んで結構長く時間をかける方もいます。私の歳であんなことをしたら、セットし終えて起き上がりざま、バランスを崩して舞台上で転んでしまうかもなと想像すると、私の生徒さんはペダルを使わない曲で良かったなんて感じたり。(半分冗談)

さて、午後は頭を切り替え、近くの与野本町コミセンにてコーラスの合同練習へ。

今月27日のコンサートへ向けての合同曲の合わせです。男声合唱団コール・グランツさんも参加してくださり90名ほどでの練習でした。

やはりコーラスは人数が多いと気持ちが良いです。特に普段女声コーラスでしか歌っていないオバサマ方は、グランツさんの歌いなれた男声の美しい響きに支えられ、身体ごと混声の楽しさを味わえたようで大変喜んでくださっていました。

こういう日常ではなかなか味わえない経験は貴重です。私にとっても貴重な経験でした。皆様に感謝です。

気分3勝3敗

男子サッカー、みごとなワールドカップ敗退で気分は1敗。

午前中に見えたシニアのピアノの生徒さんは、和音のことを知りたいと前向きに質問をしてきてくれて、私の説明に「そうかぁ。」と納得してくれるし、「この転回形の根音は?」と聞くと正解だし、帰り際「図書館で楽典の本を調べてみます。」とか言って下さるし、ここで私の気分は1勝。

お昼頃、コーラスの方から「○×さんが辞めるかもしれません。」との連絡が入り、ここは気分最悪。2敗。

午後のピアノの生徒さんは、近くコンクールに初挑戦で、私の話を良く聞いてくれて改善しようと健気に頑張ってくれ、上手に弾けてきているので、おかげさまで気分2勝。

夕食後久しぶりに自分の練習と勉強の時間を持てたからここで気分3勝。

しかし夜に、私の大事なピアノの生徒さんの親御さんから、「やはりひとまず辞めます。」との連絡が入り、ガーン!これで今日はトータル3勝3敗。

いろいろ反省もあります。私も新たに4年後を目指しましょう。

ありのままで~♪

最近、小学生のピアノの生徒さん達に共通しているのは、皆、「ありのままで~♪」が大好きなこと。「発表会が11月にあるので、皆で歌おうかと思うんだぁ。」と楽譜を見せると、楽譜も読めないちびっこ達が歌詞もほとんどそらんじていて、気持ち良く歌い始めます。

こちらは、まずは楽譜ありきの先生なもので、楽譜をにらみつつ、少し複雑なリズムに歌詞を必死に当てはめてヨイコラ歌うのですが、その横で、ちびっこさんたちは実に気持ち良いリズムで時々楽譜にはないコブシなんかも入れてスイスイ歌い進んでいきます。

「えー、すごいね。なんでそんなに上手に歌えるの?」と聞くと、「映画も見たけど、テレビでも歌ってたから覚えちゃった。」とか、「ユーチューブで何べんも聞いてるの。英語でも歌えるよ。」とか、「なんかみんな歌ってるから覚えちゃった。」とかの答えが返ってきます。

そうか、好きなことやおもしろいことって、聴いたらすぐに覚えてしまう年齢なのですよね。

それにひきかえ普段のピアノのレッスンでは、私が生徒さんの練習している曲を何回か弾いても覚えてくれないけどねっ。

歌う気持ち良さ、音楽が楽しいと感じる気持ち、すぐに覚えてしまう感覚、そんな小学生の素質をもっと生かさなくてはいけないのかなと、「ありのままで~」のおかげで反省させられるこの頃です。

同時に、この曲の魔力も感じます。どの子も好きなのです。レッスンがあまり好きでない子も、練習をしてくれないとお母様が悩まれている子も、ご家庭がいろいろある中頑張って来てくれる子も、皆、この曲に力をもらえている様子が感じられます。「ありのままで生きていくのよ」というメッセージに癒されるものがあるのでしょう。

さあ、ちびっこ生徒さんについていくため、コブシをつけて気持ち良く歌えるように、私も耳から聞いて覚えてみようっと!

「スコーシモコワク(サムク)ナイワッ♪」

歌声よ届けコンサート

7月27日(日)のコンサートです。

私の指導している5団体と豪華ゲスト(テノールの川上洋司氏は芸大主任教授ですぞ)とダンディな男声合唱団コール・グランツも応援に来てくださいます。

良く知られた名曲を出演者一同心を込めてお届けしたいと考えています。

よろしかったらお出かけください。

整理券連絡先:実行委員長(浅見) 048-624-5507

実は本日、この画像をHPにアップしようと四苦八苦。結局容量オーバーなのでしょうか良くわからないままに1日費やしてpdfファイルがリンクせず、とうとうあきらめました。まずはこちらのブログで宣伝。

弾くべきか止めておくべきか

7月27日に「歌声よ届け~魚水愛子とヤングハートな仲間たち」というタイトルでコーラスの演奏会を開催します。私が指導しているコーラス5団体とゲスト2人(娘のヴァイオリニストゆりと知人のテノール歌手川上洋司氏)、そして賛助出演してくださる男声合唱団コールグランツさんの皆さん合わせて総勢100名近い出演となります。

会場は市民会館おおみや大ホール。開演14:00 入場無料。

(次回のブログにチラシを載せ、宣伝させていただきま~す。)

この1か月、このコンサートの準備で原稿を書いたり、考えたりしているため、とてもピアノを練習する時間がありません。

もう人前で弾くことは無いでしょうし、年齢的にもピアノを弾く緊張から逃れて指導のみに専念したほうが良いとも感じていたのです。

ところが、昨日、所属している与野音楽連盟の仲間から、予定している演奏会にピアノで出るよう誘われました。

もちろんコンサート経営サイドからのお誘いなのは承知の上なのですが、誘われてみると、むずむずと心が騒ぎ始めるのですよ。

「私は人前ではもう弾かないつもりだったのよ。」

「何言っているの。もったいない。まだまだ弾きなさい。」

ナンテ言ってくれると、嬉しいですしね。

そのコンサートは9月21日。産業文化センターホール。有料。

コーラスのコンサートを終えて2か月で用意できるのか、おいっ。8月も忙しいのだぞ、こらっ。

息子に相談すると、これまた責任無いせいか、「一生勉強だよ」などと背中を押してくれるでは。

ああ、私は本来がお調子者の気があるため(いえいえ、勉強のためでもあります)、いくら忙しくても、体力が怪しくともやはり弾いてしまいそう…。

明後日あたりお返事をすることになっています。

那須へ

ドイツで仕事をしている次女が今月はじめに帰国し、来週にはまたドイツへ戻ります。彼女のドイツで所属するオーケストラが今月一杯ほぼ休みなのだそうです。今回3週間の滞在です。日本のオーケストラ正団員ではそのような働き方はおそらく出来ないのではないかと思いますが、そんなゆとりのある働き方は他業種でも言えるらしく、どうやら働くことに対する考え方が日本とは違うようですね。

そうそう、彼女は日曜祝日にも華やかな街中で買い物が出来る日本を満喫しています。(ドイツでは日曜祝日のマーケットはほとんどが休みだそうですから。)

その次女と夫とで先日那須へ行ってきました。那須には別荘をそのまま定年後の住居にしていらっしゃる友人夫妻がいらして、久しぶりに遊びがてらお会いしようと出かけることにしたのです。

初夏の気持ちの良い天気に恵まれ、那須の新緑を楽しめました。友人宅は日当たりの良い広い土地に建ち、家の周りはイギリス庭園のようにたくさんの花々で囲まれ気持ち良く手入れされてあります。手作りガーデンを眺めながらアフタヌーンティをいただき楽しく会話がはずみ、その間、可愛いブルドッグのワンちゃんも愛嬌良く歓迎してくれます。音楽室ではご主人のビオラ演奏を聞かせていただき、娘からのアドヴァイスが始まりさらに話が盛り上がります。本当に絵に書いたような素敵な生活をしていらっしゃり、そんなゆとりある生活の一端をゆったりと味あわせていただきました。

友人ご夫妻はお仲間で合奏も楽しんでいらっしゃり、その演奏場所でもある「弦楽亭」(げんらくてい)というホールへも案内してくださいました。ブナの森に囲まれた素敵な合掌造りのホールです。100名ほどの広さで響きもとても良く、スタインウエイのピアノがあります。カフェコーナーもあり、友人の紹介でオーナーさんとお話しも出来ました。定期的に様々な演奏会を企画しているそうで、時にはトップアーティストをお呼びすることもあり、そんな時は那須ICから車で10分という場所でも結構遠方からの客で埋まるそうです。

たまたまオーナーの奥様のヴァイオリンが置いてあり、娘がその楽器を弾かせていただきながらお話をさせていただいているうちに急遽8月にコンサートをさせていただく話がまとまりました。8月23日(土)16時からと決まりました!(共演は私ではありませぬ。)

今回友人ご夫妻やホールのオーナーさんご夫妻等、美しい自然と共に生活を建設的に構築しそのゆとりを楽しんでいらっしゃる方々にお会いできたことは新鮮な喜びでした。ゆとりを楽しむための様々な節制やご努力等たくさんあればこそと思いますが、その生き方に気持ち良く共感出来ますし、迎えてくださる暖かさにほのぼのとした幸せを感じさせていただけました。

那須の茶臼岳を眼前に眺められるマウントジーンズへゴンドラで行きました。もう少しするとゴヨウツツジが美しいそうですが、山頂はまだでした。フォルティッシモという水仙畑が麓にあり、みごとでした。

ピアノ教室 大人生徒さんのお楽しみ会

本日、大人の生徒さんのお楽しみ会をしました。

お楽しみ会と言っても、特にゲームなどするわけでなく、皆で集まり、日頃のピアノの成果を発表し合い、あとは雑談です。

皆さん、いつものレッスン室での演奏とは言え、他人が聞いている状況では「日頃」とは勝手が違いますのでそれなりに緊張しながらも山超え谷越え頑張って乗り切ってくださいました。私もこの際勉強しようと思い、皆さんと同様緊張しつつ頑張って演奏致しました。

さて「お楽しみ会」という気心しれた仲間内での和気藹々の雰囲気というのがくせ者でもあります。準備も、演奏しているときの集中度も微妙に甘くなるのは否めません。しかしです、逆にそこがアマチュアの楽しいところでもあるわけです。日頃の仕事や生活を大事にしつつ、身体に障らないほどほどの緊張感を味わい、演奏後には仲間内でお互いを認め合いつつの楽しい雑談で終えることができるのですから。

私自身としても、「ああ、これが試験やコンサートでなくて良かったぁ。」と思う「なんちゃってソロ演奏」ではありましたが、皆さんと共にリラックスしつつ名曲とその魂に浸ることができ、とても楽しいひと時を過ごせました。

焦るなと反省なり

今日の「レッツ・スィング」の本番では事件が起きてしまいました。

「翼をください」です。この曲は、単純な中にも爽やかな親しみやすさのある名曲と私は感じているのですが、今日の演奏で、出だしのユニゾンでは、それが美しく表現出来ていたのです。しかししかし、小学生でもすぐに歌えてしまう容易な曲でも、70代女性にとっては、後半の「この大空に~」からがどうしても乗りにくいリズムなのですね。

ああ、さんざん練習したのにねーーー。

リハーサル無しでいきなりでしたしね。

指揮者の私から感じた事件はこうです。

あれっソプラノさんリズムとブレスが遅くてピアノに乗り遅れてるよ~

ブレスで遅くしないでよ、出を早く!早くってば!

こっち見ろー!早くと指示出しているのにー!

ありゃ、ソプラノさんへの指示ですよ。ピアノさんは速くしないでね。

次の流れでアルト、男性、速くするな~!

げげ速くなっちまった。

ふう、さあ2番。こんどこそ。

今度は指示が伝わり乗ってくれたかな。

いやいや、2回目のリズム、出がやはり遅くてずれているじゃん。

いやいや、速くしてほしいのはそこのリズムのところだけだよ。

あとは落ち着いてちょ~!

っと、最後の和音だけは落ち着きなんとか終了。ふう。

トホホ、後から思い返せば、指揮者の私の未熟さです。

1パートに向けて「ノリを速く」と「ブレス早く」の指示を、えっどうしたっと焦るあまりに強引に出してしまった事は、本来普通に乗れて歌えていた団員とピアニストにとっては混乱を招いたことになりました。

この強引な指示をしたことで、本来の自分の音楽では無い不自然な音楽をしてしまったという自己嫌悪感が今、結構強烈に頭中を巡っています。

単純で容易なこの曲ですが、予期せぬ貴重な反省材料となりました。