昨日は、南浦和のさいたま文化センターにて、「レッツ・スィング」と「春の合唱祭」(合唱浦和の会主催)へ出演してきました。(午後の部)
昨日は、自宅でのピアノレッスンもなく、午後の部の22団体を全部聞くことができました。
始めは招待演奏として「浦和第一女子高校音楽部」による演奏でした。さすが、声も自然な美しい響きで揃い、表現も多彩であり的確で大変良かったです。特にビーブル「AveMaria」は素晴らしく、感動しました。
続いてそれぞれの団の発表です。この会には10年近く出演していますが、やはりどの団体も高齢化は否めないという印象でした。
我々「レッツ・スィング」は結成された15年前から高齢者グループでしたから、今では「高齢者合唱サイトへようこそいらしゃいませ」の気分です。
全体を聞いて、我が身の為にも書いておこうと思うのですが、高齢の方々の顔の表情が乏しいことが気になりました。もちろん音楽ですから、音としての音楽的な響きや流れや表情が大切なのですが、アマチュアの高齢者にとってはプロの方のそれら表現技術へはとうてい届くことの出来ない大変な距離があるわけです。
小学生くらいの子供は純真な声の響きと心で、ポカンとした顔で歌っても魅力的です。次第に大人になるにつれ、音楽の表現とともに自然に顔の表情もついてきます。
ところが、高齢者となると、何を表現するのかわかってはいても、顔だけは無表情なのですね。これ、わかります。まず余裕がない。家で家事等の雑用、介護、家族の心配、我が身の心配、いろいろ抱え、残り少ないキャパシティで顔まで考えていられないわけです。
でも、せっかく素敵なドレスを着て、明るく華やいだ曲や名曲を仲間と一緒に歌っているのに、さわやかな表情も喜びの表情も笑顔もないのは聞く方としては寂しいです。そのまま衣装を変えれば、お葬式でも相応しいような団体もいらしたかな。
というわけで、他人ごとではない私は、とにかく普段から笑顔を忘れないようにしようっと、と言い聞かせながら帰宅したのでした。何事があっても!