10月が飛ぶように過ぎ、もうあと1週間です。手帳を振り返ってみると、我ながら定期的な普段の仕事以外にもよく動き回っています。○○暇なし。
まず月はじめは、年末に盲目のピアニストとの競演コンサートがあり、その方にコーラスの伴奏をしていただくため、その伴奏曲3曲を自宅で録音し、データをその盲目のピアニストへ送りました。一人で演奏し、録音し、パソコンでCDにする作業は難しくは無いのですが、結構神経減りますなり。
続いて、コーラスのちょっとした本番がありました。レッツ・スィングの浦和連協での発表、そして同じ週に秋の浦和合唱祭での発表でした。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」その他を歌いましたが、講評に「丁寧なラテン語の響きが印象的でした」などと書いていただけまして、一番気にしていたところでしたので、カタカナ読みに挑戦してくださった団員の方々に大きく感謝です。
昨日は熊谷のけやきコーラスさんがタンポポの会というコーラス祭に出演し、なんとか無事に皆さん初暗譜を果たしてくださり喜んでいただけホッとしています。
半ばに、埼玉近代美術館へ今年9月に亡くなられた洋画家、塗師祥一郎の追悼展を見に行きました。この方は存じ上げませんでしたが、新聞でその作品を知り行きたくなり、夫を連れ一緒に行きました。「未来に遺したい埼玉の風景」という副題の展示会で、秩父、見沼代用水、大宮公園等の風景が身近に感じられ、また、とても暖かで静かで芯のある絵で、涙腺の緩んでいる夫は終始ボロ泣きでした。全ての作品がいつまでも見ていたいような絵でした。良い時間を過ごせました。
芸大オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」へ行ったことも書いておきたいと思います。(奏楽堂)
これも感激感動しました。演奏ももちろんのこと、ドイツから呼んだミヒャエル・テンメの演出が抜群に良かったです。現代に置き換えての演出で、現代の要素を面白く取り入れ、モーツアルトもきっと喜ぶであろう感じに上手くふざけていました。フェランド君が着替える時に見えたキティちゃんのパンツとか…、デスピーナの色っぽいスタイルとか…、その他いろいろあるのですが、現代にコシファントゥッテという古典の神髄を生き生きと蘇らせていたところが凄いと思いました。
1昨日は、あるコンクールのピアノ大学部門の審査という貴重な経験をさせていただきました。これは、本当にこちらが勉強させていただける経験でした。演奏の難しさと同時に、音楽の素晴らしさ、真剣に集中する空間の尊さのようなものもあらためて受け取れる経験でした。
今月30日は与野産業文化センターで開催される「音楽家の集い」というコンサートがあります。私は声楽の方2人の伴奏で出演するため、その伴奏合わせも今月致しました。ソロでピアノを弾くのとは違う面白さ、難しさがありますが、今回受け持つシューベルトの歌曲は学生の頃憧れていた伴奏です。歌詞とピアノの絡みが面白く、やりがいを感じています。ミュージカル「キャッツ」のメモリーとかも、しっとりして好きで、合わせていて気持ち良かったなあ。
とまあ、こんな今月でして、なんだかドジも少なからずあちこちで披露したためその言い訳でもありまして…。