ありのままで~♪

最近、小学生のピアノの生徒さん達に共通しているのは、皆、「ありのままで~♪」が大好きなこと。「発表会が11月にあるので、皆で歌おうかと思うんだぁ。」と楽譜を見せると、楽譜も読めないちびっこ達が歌詞もほとんどそらんじていて、気持ち良く歌い始めます。

こちらは、まずは楽譜ありきの先生なもので、楽譜をにらみつつ、少し複雑なリズムに歌詞を必死に当てはめてヨイコラ歌うのですが、その横で、ちびっこさんたちは実に気持ち良いリズムで時々楽譜にはないコブシなんかも入れてスイスイ歌い進んでいきます。

「えー、すごいね。なんでそんなに上手に歌えるの?」と聞くと、「映画も見たけど、テレビでも歌ってたから覚えちゃった。」とか、「ユーチューブで何べんも聞いてるの。英語でも歌えるよ。」とか、「なんかみんな歌ってるから覚えちゃった。」とかの答えが返ってきます。

そうか、好きなことやおもしろいことって、聴いたらすぐに覚えてしまう年齢なのですよね。

それにひきかえ普段のピアノのレッスンでは、私が生徒さんの練習している曲を何回か弾いても覚えてくれないけどねっ。

歌う気持ち良さ、音楽が楽しいと感じる気持ち、すぐに覚えてしまう感覚、そんな小学生の素質をもっと生かさなくてはいけないのかなと、「ありのままで~」のおかげで反省させられるこの頃です。

同時に、この曲の魔力も感じます。どの子も好きなのです。レッスンがあまり好きでない子も、練習をしてくれないとお母様が悩まれている子も、ご家庭がいろいろある中頑張って来てくれる子も、皆、この曲に力をもらえている様子が感じられます。「ありのままで生きていくのよ」というメッセージに癒されるものがあるのでしょう。

さあ、ちびっこ生徒さんについていくため、コブシをつけて気持ち良く歌えるように、私も耳から聞いて覚えてみようっと!

「スコーシモコワク(サムク)ナイワッ♪」

歌声よ届けコンサート

7月27日(日)のコンサートです。

私の指導している5団体と豪華ゲスト(テノールの川上洋司氏は芸大主任教授ですぞ)とダンディな男声合唱団コール・グランツも応援に来てくださいます。

良く知られた名曲を出演者一同心を込めてお届けしたいと考えています。

よろしかったらお出かけください。

整理券連絡先:実行委員長(浅見) 048-624-5507

実は本日、この画像をHPにアップしようと四苦八苦。結局容量オーバーなのでしょうか良くわからないままに1日費やしてpdfファイルがリンクせず、とうとうあきらめました。まずはこちらのブログで宣伝。

弾くべきか止めておくべきか

7月27日に「歌声よ届け~魚水愛子とヤングハートな仲間たち」というタイトルでコーラスの演奏会を開催します。私が指導しているコーラス5団体とゲスト2人(娘のヴァイオリニストゆりと知人のテノール歌手川上洋司氏)、そして賛助出演してくださる男声合唱団コールグランツさんの皆さん合わせて総勢100名近い出演となります。

会場は市民会館おおみや大ホール。開演14:00 入場無料。

(次回のブログにチラシを載せ、宣伝させていただきま~す。)

この1か月、このコンサートの準備で原稿を書いたり、考えたりしているため、とてもピアノを練習する時間がありません。

もう人前で弾くことは無いでしょうし、年齢的にもピアノを弾く緊張から逃れて指導のみに専念したほうが良いとも感じていたのです。

ところが、昨日、所属している与野音楽連盟の仲間から、予定している演奏会にピアノで出るよう誘われました。

もちろんコンサート経営サイドからのお誘いなのは承知の上なのですが、誘われてみると、むずむずと心が騒ぎ始めるのですよ。

「私は人前ではもう弾かないつもりだったのよ。」

「何言っているの。もったいない。まだまだ弾きなさい。」

ナンテ言ってくれると、嬉しいですしね。

そのコンサートは9月21日。産業文化センターホール。有料。

コーラスのコンサートを終えて2か月で用意できるのか、おいっ。8月も忙しいのだぞ、こらっ。

息子に相談すると、これまた責任無いせいか、「一生勉強だよ」などと背中を押してくれるでは。

ああ、私は本来がお調子者の気があるため(いえいえ、勉強のためでもあります)、いくら忙しくても、体力が怪しくともやはり弾いてしまいそう…。

明後日あたりお返事をすることになっています。

那須へ

ドイツで仕事をしている次女が今月はじめに帰国し、来週にはまたドイツへ戻ります。彼女のドイツで所属するオーケストラが今月一杯ほぼ休みなのだそうです。今回3週間の滞在です。日本のオーケストラ正団員ではそのような働き方はおそらく出来ないのではないかと思いますが、そんなゆとりのある働き方は他業種でも言えるらしく、どうやら働くことに対する考え方が日本とは違うようですね。

そうそう、彼女は日曜祝日にも華やかな街中で買い物が出来る日本を満喫しています。(ドイツでは日曜祝日のマーケットはほとんどが休みだそうですから。)

その次女と夫とで先日那須へ行ってきました。那須には別荘をそのまま定年後の住居にしていらっしゃる友人夫妻がいらして、久しぶりに遊びがてらお会いしようと出かけることにしたのです。

初夏の気持ちの良い天気に恵まれ、那須の新緑を楽しめました。友人宅は日当たりの良い広い土地に建ち、家の周りはイギリス庭園のようにたくさんの花々で囲まれ気持ち良く手入れされてあります。手作りガーデンを眺めながらアフタヌーンティをいただき楽しく会話がはずみ、その間、可愛いブルドッグのワンちゃんも愛嬌良く歓迎してくれます。音楽室ではご主人のビオラ演奏を聞かせていただき、娘からのアドヴァイスが始まりさらに話が盛り上がります。本当に絵に書いたような素敵な生活をしていらっしゃり、そんなゆとりある生活の一端をゆったりと味あわせていただきました。

友人ご夫妻はお仲間で合奏も楽しんでいらっしゃり、その演奏場所でもある「弦楽亭」(げんらくてい)というホールへも案内してくださいました。ブナの森に囲まれた素敵な合掌造りのホールです。100名ほどの広さで響きもとても良く、スタインウエイのピアノがあります。カフェコーナーもあり、友人の紹介でオーナーさんとお話しも出来ました。定期的に様々な演奏会を企画しているそうで、時にはトップアーティストをお呼びすることもあり、そんな時は那須ICから車で10分という場所でも結構遠方からの客で埋まるそうです。

たまたまオーナーの奥様のヴァイオリンが置いてあり、娘がその楽器を弾かせていただきながらお話をさせていただいているうちに急遽8月にコンサートをさせていただく話がまとまりました。8月23日(土)16時からと決まりました!(共演は私ではありませぬ。)

今回友人ご夫妻やホールのオーナーさんご夫妻等、美しい自然と共に生活を建設的に構築しそのゆとりを楽しんでいらっしゃる方々にお会いできたことは新鮮な喜びでした。ゆとりを楽しむための様々な節制やご努力等たくさんあればこそと思いますが、その生き方に気持ち良く共感出来ますし、迎えてくださる暖かさにほのぼのとした幸せを感じさせていただけました。

那須の茶臼岳を眼前に眺められるマウントジーンズへゴンドラで行きました。もう少しするとゴヨウツツジが美しいそうですが、山頂はまだでした。フォルティッシモという水仙畑が麓にあり、みごとでした。

ピアノ教室 大人生徒さんのお楽しみ会

本日、大人の生徒さんのお楽しみ会をしました。

お楽しみ会と言っても、特にゲームなどするわけでなく、皆で集まり、日頃のピアノの成果を発表し合い、あとは雑談です。

皆さん、いつものレッスン室での演奏とは言え、他人が聞いている状況では「日頃」とは勝手が違いますのでそれなりに緊張しながらも山超え谷越え頑張って乗り切ってくださいました。私もこの際勉強しようと思い、皆さんと同様緊張しつつ頑張って演奏致しました。

さて「お楽しみ会」という気心しれた仲間内での和気藹々の雰囲気というのがくせ者でもあります。準備も、演奏しているときの集中度も微妙に甘くなるのは否めません。しかしです、逆にそこがアマチュアの楽しいところでもあるわけです。日頃の仕事や生活を大事にしつつ、身体に障らないほどほどの緊張感を味わい、演奏後には仲間内でお互いを認め合いつつの楽しい雑談で終えることができるのですから。

私自身としても、「ああ、これが試験やコンサートでなくて良かったぁ。」と思う「なんちゃってソロ演奏」ではありましたが、皆さんと共にリラックスしつつ名曲とその魂に浸ることができ、とても楽しいひと時を過ごせました。

焦るなと反省なり

今日の「レッツ・スィング」の本番では事件が起きてしまいました。

「翼をください」です。この曲は、単純な中にも爽やかな親しみやすさのある名曲と私は感じているのですが、今日の演奏で、出だしのユニゾンでは、それが美しく表現出来ていたのです。しかししかし、小学生でもすぐに歌えてしまう容易な曲でも、70代女性にとっては、後半の「この大空に~」からがどうしても乗りにくいリズムなのですね。

ああ、さんざん練習したのにねーーー。

リハーサル無しでいきなりでしたしね。

指揮者の私から感じた事件はこうです。

あれっソプラノさんリズムとブレスが遅くてピアノに乗り遅れてるよ~

ブレスで遅くしないでよ、出を早く!早くってば!

こっち見ろー!早くと指示出しているのにー!

ありゃ、ソプラノさんへの指示ですよ。ピアノさんは速くしないでね。

次の流れでアルト、男性、速くするな~!

げげ速くなっちまった。

ふう、さあ2番。こんどこそ。

今度は指示が伝わり乗ってくれたかな。

いやいや、2回目のリズム、出がやはり遅くてずれているじゃん。

いやいや、速くしてほしいのはそこのリズムのところだけだよ。

あとは落ち着いてちょ~!

っと、最後の和音だけは落ち着きなんとか終了。ふう。

トホホ、後から思い返せば、指揮者の私の未熟さです。

1パートに向けて「ノリを速く」と「ブレス早く」の指示を、えっどうしたっと焦るあまりに強引に出してしまった事は、本来普通に乗れて歌えていた団員とピアニストにとっては混乱を招いたことになりました。

この強引な指示をしたことで、本来の自分の音楽では無い不自然な音楽をしてしまったという自己嫌悪感が今、結構強烈に頭中を巡っています。

単純で容易なこの曲ですが、予期せぬ貴重な反省材料となりました。

アナと雪の女王

「アナと雪の女王」を見てきました。都合の良い時間帯には吹き替え版しかなかったので、吹き替え版を見ました。感想は、「超楽しかった~!」です。

久しぶりに仕事も無い1日でしたので、近くの映画館に家事の合間をぬって行きました。今話題になっていることと生徒さんと共通の話題を持てるかなと、年甲斐もなくこのディズニー映画を選びましたが、大正解。ディズニーアニメ映画は昔と変わらず健在でした。おススメです。

はじめの短編「ミッキーのミニー救出大作戦」から、周りのこどもと一緒に声出して笑っちゃったもんね。この頃ではTVで見るお笑いタレントの芸に対して、声を出して笑うなんて皆無ですが、ディズニーアニメではその総合的アイデア、転換の意外性、スピード感等、従来の笑いの伝統と新しいセンスがうまくブレンドされていて思わず笑ってしまいます。見事でした。

「アナと雪の女王」もとても良く作られていました。従来の手法と新しいセンスがうまくブレンドされていますし、画面が美しいのと楽しいのはもちろんのこと、音楽も話題の通り良かったですよ。挿入されている曲そのものも様々な場面にとても良く合い、コントラストが計算されつくされ、大変楽しめますが、驚いたのは、神田さやかさん、松たか子さんの歌唱力でした。アンサンブルも良かったですし、プロの力を堪能できました。

ディズニーらしい「真実の愛」というテーマがしっかりベースにあるので、落ち着いて身を任せられるし、その素晴らしいエンタテイメント性に見終えたあとも魔法のように良い気分にさせてもらえました。

昔、我が家の子供たちがビデオに撮ったディズニー作品を繰り返し見ていて、(母としては子守代わりに見せていたわけですが、)内心、ゲラゲラ笑う我が子たちを見て、この子達ちょっと幼すぎないか?などと思ったものでしたが、ぎゃはっ、こんなことになるとは…。

声帯の不思議

やっと体調がもとに戻り、それは嬉しいのですが、良くわからないのが自分の声帯です。

先週はすでに咳はほとんど出ない状態でしたが、まだ少し疲れやすいかなという感じでした。そんなとき、声のほうは中音域はこれまで以上に出やすく絶好調であったにもかかわらず、高音域がどうあがいても、どう様々なイメージをしても全く出ないのでした。今後このままなのだろうかと、大きな無くし物をしたような気分でした。

ところが体調の回復とともに、1日1日と出る音域が1音ずつ上昇していく経験をしています。日曜日は「レ」まで、月曜日は「ミ」まで、本日火曜日は「ファ」までと出るようになってきました。このままいけば本来なんとか出ていた「ラ」くらいまではあと2日でしょうか。

続いていた咳が原因なのか、ごろごろしていたので声帯の筋肉が痩せてしまったことが原因なのか、良くわかりませんが、声帯という自分では見ることのできない繊細な筋肉についてとても不思議に思います。

そしてこんな時、昔から声楽家にあこがれていた私ですが、ああ、声楽家でなくて良かったぁなんて思いますね。

課題曲説明会

私のピアノ教室はコンクールは積極的には勧めていません。確かにコンクールは目標に向かって前向きになれるメリットがありますが、生徒さんによっては結果が出ないと自信を無くされたり、燃え尽き症候群のようになり、音楽と離れてしまう危険もあり指導者としては大変難しいものです。

とは言え、勉強のために、コンクール課題曲説明会のような講習会に行ってみたりすることもあります。

おもしろいのは、指導専門の先生と、プロのピアニストの先生と、作曲専門の先生と微妙に視点が違います。

例えば、ある女性の指導専門の先生は、生徒さんへの言葉がけが大変上手で、その魔法のような言葉がけはついつい言葉足らずになってしまう私としてはとても参考になります。が、「参考CDより遅く弾いては不利ですから速めの演奏をするようにしてください。」を強調されていた点は、こどもの音楽的成長をコンクール対策という1点にのみ合わせてしまう感じで、あまり良い気がしませんでしたが…。

そこへいくと、現役男性ピアニスト先生は違いました。僕はこの曲をこう感じます、と理論的にも自身の感性としてもはっきりと的確な言葉で説明しながら表現して聞かせてくれます。コンクールではなく、コンサートであるかのような視点です。

ただ、こども達がどれだけその素晴らしい音楽を吸収してくれるかといえば、個人差が大きいし、指導力も試されます。

先日は作曲専門の先生の講習会に行ってみました。和声の変化、変わったメロディの発見、旋法の使われ方、など、普段見落としてしまいそうな楽譜上の魅力をたくさん指摘してくださり、指導者としてというより、普通に自分にとってとても勉強になりました。

その先生の余談コーナーでは、「演奏中の大げさに感情を込めた無駄な動き、あるいは、いかにも的なお腹を押さえてどうしたのみたいなお辞儀は、コンクールの審査に全く関係ありません、弾いてる人が何かを感じてくれているなという美しい音楽が大事なのです。」と仰っていました。

これも同感でした。美しさや楽しさを生徒さんと一緒に発見できる先生でなければいけないということですね。

春の嵐

めったに体調を崩すことはないのが唯一の自慢で生きてきました。それでも50代頃からは年に1度ほどは、えっと家族を驚かしてしまうことがあるのですが、今回も、それに該当しています。

先週初め、いっさい食べられず動けずが1日あり、仕事も休み、翌日やっと病院へ行くことができ、薬をいただいてなんとか生還したのです。

これが結局なんだったのか良くわからないまま、5日後の日曜日は食べられるようになった幸せをかみしめつつ、料亭で母の卒寿祝いをしました。

この日はずっと元気に1日過ごせ、家事も普通にこなせたし、卒寿祝いの宴も楽しめたし、めでたしと終えるところでしたが、その晩からまた下り坂です。

こんどは気管支にきました。慣れないカラオケを病み上がりで一生懸命歌ってしまったのが良くなかったのでしょう。

以来なんとか、仕事は休まずにいますが、今週などは時間があれば、ひたすらごろごろせざる得なく、食事も「なんか適当に買ってきてー」と夫や息子にお願いするばかりです。

今週は本当なら、11月に開催する大人の発表会「ブリランテの会」の要綱を作成し、配送する予定でいたのですが、次週に持ち越しです。

こうしてブログを書けるくらいには回復し、全快まであと少しですのでご心配は無用ですが、ブリランテの会の関係者様、そんなわけで遅れております。

今回の私の不調で、一番青ざめたのが息子かもしれません。「介護失職」の文字が浮かんだそうです。ゴメンゴメン、今後気を付けますよ。

今回の不調をきっかけに、還暦過ぎた方のブログを拝見していると、体調に関して「未知との遭遇」という表現をされている方がいましたが、まさに私はこの春、未知との遭遇を果たしたのです。